どうしよっか?05

 

※04年までの結論&提案はこちら
 
 
 

結論1/経営意識が根づいてきた!!



ガンバを除く全チームが、公式サイトにすべてのスポンサーを表示。株主名をすべて表示しているのも過半数の16チーム。資本金の額を明示しているチームも増えた。表にするとこんな感じ。

資本金 株主数 全株主表示 資本金額表示 スポンサー数 株主との重複 重複率 会計情報公開
京都 36億0,500万円 31 108 20 64.52%
福岡 33億7,000万円 90 47 不明
札幌 25億5,625万円 不明 67 不明
仙台 23億2,850万円 120 155 38 31.67%
鹿島 15億7,000万円 45 45 11 24.44%
広島 12億1,000万円 59 41 17 28.81%
FC東京 7億8,300万円 308 29 24 7.79%
新潟 7億1,275万円 171 96 不明
磐田 6億7,900万円 46 138 18 39.13%
徳島 4億0,900万円 68 50 18 26.47%
名古屋 4億円 20 34 0 0%
大分 3億8,100万円 36 466 16 44.44%
湘南 3億6,980万円 324 44 不明
川崎 3億4,352万5千円 35 83 8 22.86%
大宮 3億4,000万円 19 76 18 94.74%
甲府 3億3,500万円 337 131 不明
C大阪 3億1,500万円 17 26 0 0%
清水 3億円 不明 131 不明
横浜FC 2億2,864万円 574 22 不明
鳥栖 1億7,300万円 18 72 6 33.33%
浦和 1億6,000万円 31 42 13 41.94%
草津 1億0,600万円 40? 69 12? 33.33%?
千葉 1億円 2 16 2 100%
神戸 9,800万円 1? 63 1? 100%?
水戸 5,125万円 不明 34 不明
横浜M 3,070万円 8 81 8 100%
2,200万円 607 57 不明
東京V 2,000万円 7 26 2 28.57%
山形 社団法人なのでなし 80(出資会員として) 20 16 20.0%
G大阪 不明 4 339 4 100%
Jリーグが公表した03年データ(民事再生法申請中だったヴィッセルは除外)によると、無借金経営なのが青文字の11チーム(累積赤字が資本金を上回っていないという意味らしい)。また、年間売上ベスト5がアントラーズジュビログランパスレッズマリノス(すべて30億円以上)、経常利益ベスト5がサンガベガルタジュビログランパスガンバ※ベスト5内の順位は不明 優良企業といえそうなのはジュビログランパスアントラーズの3チームか。ところで03年にJ2降格を決めたサンガとベガルタが両方とも経常利益上位ってのはどーゆーこった?
単年度赤字のチームも02年の11チームから03年は4チームと激減。03年の営業収入はJ1計16チーム平均で28億3,300万円(前年比4%増)、J2計12チーム平均では9億7,800万円(前年比15%増)、だいぶ事業として成り立つようになってきた。それにしてもガンバは・・・
 
 

結論2/つーかそれでも資金力と戦力は比例しないと思いたい



どうやら資本金の額が大きい=チームの資金力が高い、ではないらしい。それは、資本金20億以上の4チームすべてがJ1から降格し現在もJ2であることが示している。
これらのチームはJリーグ創設から数年してJリーグに加わったため、まずその準備に多額の資金を要した。またJリーグ参入がいずれもJリーグ観客動員が落ち込むなど人気が低迷した96〜00年だったため収入もあまり得られなかった。さらにJ2への降格による入場料や広告料収入の減少が追い打ちをかけた。
上の表や今季年俸リストなどから考え資金力がどう見ても弱そうなのは、資本金額が低くスポンサー数が最低のジェフ。しかしジェフのJ1リーグ戦年間順位は03年3位、04年4位と上位。
資金力は高いはずなのにこれまで下位を彷徨いJ2に落ちたこともあった三菱レッズは、03年にナビスコカップ優勝、04前期にはリーグ優勝まで果たした。カギは資金力より、それをどう使うかにあるのかもしれない。だから選手にもっとカネを使ってくれよ、FC東京よ。
 
 

結論3/サガンはこうして救われたのか?



チーム消滅かと思われていたサガン鳥栖は、結局は地元出身の井川氏というホワイトナイトが現れて、その個人的ネットワークを活かし新しい運営会社を作ることで窮地を脱した。そして一時はJ2で2位に立つほど好調となっている。
ただ、ユニフォームスポンサーがまだ不在で(8月にようやくパンツにスポンサーがついたが)、完全に救われたとは言えない。クリーク・アンド・リバー社の社長業と兼任の井川社長ほかチームスタッフにがんばってほしいところだが、専任スタッフに社長やらせたほうがよくない?
 
 

結論4/市民はどうしたら?



以前から市民持株会が最大株主のコンサドーレは02年に2回めのJ2降格を決め、04年にはJ2最下位になるなど低迷気味。企業支配を避けてきた横浜FCはフィートエンターテイメントに50%の株を発行し、市民チームからの転身と引き換えに三浦カズを連れて来れるほどの資金力を得た。ヴィッセルは運営会社が変わり、一時は筆頭株主だったヴィッセル神戸持株会の活動がどうなったかわからない。一方、ホーリーホックは市民持株会の株保有比率が半数を超えた。
市民が支えられるレベルは、所詮J2下位までなのか? 市民の力でJ1常勝できるようなチームはできないのか? チームと地域との結びつきはほぼ完成した。市民との結びつきは、これからどうなるのか。
 
 

結論5/どこまで増えるの!?



Jリーグの拡大路線がいよいよ現実化してきたのと併行し、Jリーグ入りを本気でめざすチームも増えてきた。公式サイトにJリーグをめざすと表明されているところ、またはマスコミ報道でJリーグを目標にしていると確認できたところだけでもこれだけある。
 

FCホリコシ(JFL)
96年にマッキーFC関東として結成。00年に学校法人堀越学園(芸能人が多い堀越高校とは無関係)が運営母体となり群馬FCフォルトナとなってからは急激に力をつけ、同年には群馬県2部リーグ全勝優勝&天皇杯初出場、01年には群馬県1部リーグ全勝優勝、02年には関東リーグに昇格し群馬FCホリコシの名に。03年に関東リーグ1部で優勝し04年JFL昇格、同年中にJリーグ加盟申請の動きもあったが準備不足で断念、05年にチーム名もFCホリコシになり加盟申請も改めて行ったが、必要書類不十分とされ参入却下。公募により06年からアルテ高崎と改称、地域密着度を高めさらにJリーグをめざす。
監督は元ヴェルディ監督の小見幸隆、選手もFC東京に在籍していた元King of TokyoアマラオをはじめJリーグ経験者が多い。

愛媛FC(JFL)
70年に松山サッカークラブとして結成。95年に運営会社(株)愛媛フットボールクラブが発足、翌年には現在のチーム名となる。01年にJFL昇格、(株)愛媛フットボールクラブから独立し任意団体となる。03年頃からJリーグ入りを画策するが同年には法人化やスタジアム改修などの問題で、04年はJリーグ側から組織面などの不備を指摘されJリーグ加盟申請を断念。
03年11月に新たな運営会社(株)愛媛FCを発足させる、愛媛県からの具体的な支援計画を取り付ける、サポーターの署名を集めるなどの活動が実り、05年にはようやく加盟申請がJリーグに受理される。そしてJFLで初優勝を果たし、いよいよ06年からJ2へ

栃木SC(JFL)
53年に栃木教員サッカークラブとして発足。94年に現在のチーム名になり、教員だけでなく一般の選手も加入する。00年よりJFL。ずっとアマチュアチームとして活動してきたが、05年に入ってJリーグ入りをめざすプロジェクトチームを発足させると発表した。

三菱水島FC(JFL)
46年に三菱自工水島FCとして創部。05年にJFLに昇格、現在のチーム名となる。それでもまだ企業チームっぽい名前だが、公式サイトには「Jリーグへの道」と題したコンテンツがある。

グルージャ盛岡(東北1部)
00年にヴィラノーバ盛岡として発足、岩手県リーグからスタートし03年に東北リーグ2部に昇格。その後03年12月に設立されたNPO法人「Jリーグチームを盛岡に作る会」の後援を受け、04年には現在のチーム名に改称しジェフとトリニータで活躍した武藤真一を選手兼監督として迎え入れ、Jリーグ入りを本格的に画策する。
05年から東北1部リーグに昇格し初優勝。カメルーン出身の選手も在籍する。

静岡FC(東海1部)
70年創設の静岡やまき屋SCが母体。NPO法人「静岡市にJリーグチームを作る会」の活動により01年に運営会社(株)静岡フットボールクラブが発足、現在のチーム名になる。当時の社長は元ヴェルディ社長の森下源基。現在も三浦カズ&ヤスの実父の納谷宣雄と叔父である納谷義郎、少年サッカーの強化に努め清水市・静岡県・そして日本サッカー協会の理事を歴任しエスパルスのJリーグ参加にも尽力した堀田哲爾など、静岡県サッカー界の有力者が役員に名を連ねる。
02年に東海1部リーグに昇格、02年・03年・05年には同リーグ優勝。

FC岐阜(東海2部)
01年に岐阜県サッカー協会などのバックアップにより誕生、02年には運営母体のNPO法人スティックルバックスポーツクラブも結成される。岐阜県リーグから出発し、04年から東海リーグ2部。
公式サイトにはトップページから“Jリーグへ”の文字があふれる。05年にグランパスやサンフレッチェ、海外リーグなどに所属した森山泰行が選手兼アドバイザーとして入団。06年からは東海リーグ1部

長野エルザSC(北信越1部)
90年創設、長野県北信リーグからスタート。02年には全勝で北信越リーグ初優勝、04年には天皇杯初出場と着々と力をつける。支援組織のアスレながの(NPO法人申請計画中)によれば、10年にはJリーグ参入を目標にしている。

松本山雅FC(北信越2部)
65年に松本山雅SCとして創設、04年に運営母体のNPO法人アルウィンスポーツプロジェクトが発足し本格的にJリーグ入りをめざし始める。05年には現在のチーム名に改め、ガンバやアビスパなどに所属した辛島啓珠を監督に迎える。ホームスタジアムはJ1基準の収容人員1万5千人を上回るキャパシティ約2万人の松本平広域公園総合球技場、通称アルウィン。5年には2部で優勝、06年からは北信越リーグ1部へ
長野県はJリーグチームを持ちたいという声が高く、「長野県にプロサッカークラブを作る会」もNPO法人として活動中。0

フェルヴォローザFC(北信越1部)
73年に生まれたオフサイドFCから84年に分かれてできた松任クラブが母体で、96年には松任オレンジモンキーFCに名称変更。02年より北信越リーグ。Jリーグ入りへのプロジェクトの一環として04年には松任FCと改称、さらに05年にはホームタウンの石川県松任市が合併により白山市となったため公募により現在のチーム名に。

ヴァリエンテ富山(北信越2部)
71年に西友クラブとして創設、99年には現在のチーム名になり、05年4月に運営会社(株)アトラス・フットボールクラブを設立。08年のJ2参入、10年にはJ1昇格、さらに14年にはタイトル獲得へと、非常に明確な青写真を描いている。

バンディオンセ神戸(関西2部)
兵庫教員蹴球団が88年にセントラル神戸サッカークラブと改称。05年3月に現在のチーム名になり、Jリーグ入りへ始動。既に(有)バンディオンセ神戸という運営会社もある。

ファジアーノ岡山FC(中国)
川崎製鉄水島製鉄所サッカー部(現在のヴィッセルの大もと)のOBのチームとして75年に結成されたリバーフリーキッカーズが母体。01年には岡山県サッカー協会役員などから05年開催予定の岡山国体に向けて強いチームを作ろうとの声が高まり、03年にはその強化の中心に岡山県リーグ1部(当時)のリバーフリーキッカーズが選ばれる。04年には運営団体のNPO法人岡山ヒューマンスポーツクラブが発足、チーム名も現在の名前に。05年に中国リーグ昇格、J1基準を満たす1万5千人収容の岡山県総合グラウンド陸上競技場(岡山市)、通称「桃太郎スタジアム」もホームグランドとして確保している。

高松FC(四国)
高松商業高校サッカー部出身者たちが77年に高商OBサッカークラブとして結成。93年に控えた東四国国体へ向け91年に香川紫雲FCと改称し、チーム強化に乗り出す。00年から地元の消費者金融会社サンライフとスポンサー契約を結び、チーム名もサンライフFCに。04年いっぱいで契約終了、現在の名称となる。
06年には運営主体の高松スポーツクラブがNPO法人となり、チーム名も公募によりカマタマーレ讃岐(名物の「釜玉うどん」+イタリア語で海の意味の「マーレ」だそうで)に変更。これまでに四国リーグで2回優勝。

南国高知FC(四国)
戦後間もなく結成された高知農業高校OBクラブが母体。66年に南国サッカークラブと改称、96年には地元企業のひまわり乳業とスポンサー契約を結びひまわり牛乳南国SCとなる。99年には02年開催の高知国体に向けた強化を始め、現在の名称になる。
四国リーグに77年の発足当時から参加し下部リーグ落ちは一度もなく、01年からリーグ5連覇中。地元FM局には「めざせJリーグ!」「ROAD TO J」と冠した2つの応援番組がある。

ニューウェーブ北九州(九州)
北九州市内の三菱化成サッカー部が母体で、後に会社の名称変更に伴い三菱化学黒崎FCと改称。01年に北九州市と地元企業などにより設立されたNPO法人北九州フットボールクラブが運営主体となり現在のチーム名となる。サガンの監督も経験した千疋美徳が05年に監督に就任。現在の政令指定都市14市の中で唯一Jリーグチームを持っていない市として、地域ぐるみのバックアップがある。

V・ファーレン長崎(九州)
85年に発足した有明サッカークラブが母体。同じ長崎県内にあり、高校サッカー強豪の国見高校サッカー部のOBチームである国見サッカークラブと04年に合併。05年には九州リーグに昇格、テクニカルアドバイザーに元日本代表の高木琢也を迎える。07年のJリーグ参入を目標とする。

ロッソ熊本(九州)
電電公社熊本サッカー部として69年創部、85年の電電公社民営化によりNTT九州サッカー部に、99年NTT分社化によりNTT西日本熊本サッカー部となる。02年にはNTTから離れアルエット熊本と改称、その後「熊本にJリーグを・県民運動推進本部」によって運営会社(株)アスリートクラブ熊本が設立され、05年より現在のチーム名で活動。レイソルでコーチや監督を務めた池谷友良を監督に迎える。
01〜02年にはJFLを経験、06年にJFL復帰。07年にはJ2昇格をめざしている。

ヴォルカ鹿児島(九州)
59年に鹿児島サッカー教員団として発足。95年には公募によって現在の名称になり、教職員以外も加入する。03年には運営主体のNPO法人SPONET鹿児島を設立、横浜フリューゲルスやアビスパに所属した前田浩二を監督に、元アントラーズの内藤就行と元マリノスの野田知をコーチに迎え、本格強化を開始。Jリーグ参加どころか。10年にはJ1への昇格を目標としている。
73年に発足した九州リーグに全シーズン参加し、優勝も数回。ホームスタジアムはかつて横浜フリューゲルスが準ホームとして使用、サンガのホームゲームやジュビロのキャンプなども行われた鹿児島県立鴨池運動公園陸上競技場

FC琉球(九州)
選手兼テクニカルディレクターに元日本代表のラモス瑠偉を迎えJリーグ入りをめざしていた沖縄かりゆしFCからラモスほか選手21人が退団し、03年に新チームとして発足。03年には沖縄県3部リーグで優勝、04年には県1部リーグで優勝、05年には九州リーグに昇格、さらに06年よりJFL昇格
監督は元日本代表の与那城ジョージ、選手にもヴェルディや中国リーグで活躍した藤吉信次、ヴェルディなどに所属した永井秀樹などJリーグ経験者が数名。また選手の比嘉リカルドはフットサル日本代表選手でもある。04年にはラップグループのケツメイシのチームと親睦試合も開催した。
なお沖縄かりゆしFCはスポンサーであるかりゆしホテルグループの支援が04年いっぱいで打ち切られたため、当時の所属選手27人全員と監督の加藤久が退団。チームは九州リーグに存続しているがJリーグ入りどころではなくなった。
このとおり現在、九州のすべての県にJリーグをめざすチームまたはJリーグのチームがある。このため九州リーグは全国地域リーグの中でもレベルが高く、Kyuリーグの愛称も持ち地元スポーツ紙のサイトには専用コンテンツもある。

福島夢集団ユンカース(福島県3部)
02年に福島市民10人が集まり、福島県にJリーグチームを作ることを目標とした組織「福島夢集団」が発足。04年にサッカーチームとしてユンカースを結成し、元フロンターレ監督の今井敏明を監督に迎える。
05年より福島県3部リーグに加盟し社会人リーグ初参戦、優勝して06年より福島県2部へ。11年のJリーグ参入を目標としている。

FC町田ゼルビア(東京都1部)
まず92年、全日空(後の横浜フリューゲルス)から町田市と町田サッカー協会に“町田市をホームタウンにしたい”と打診があり、「町田にJリーグチームを誘致する会」が発足。Jリーグチーム誘致はかなわなかったが、その後「町田にプロサッカーチームを実現する会」が新たに組織され、77年より活動していたFC町田(89年に現在のチーム名に改称)を支援することになる。03年には運営母体であるNPO法人アスレチッククラブ町田も設立された。
町田市は元日本代表の北沢豪や現代表の坪井慶介など有名Jリーグ選手を多く輩出し、それら選手によるオールスターチームとゼルビアとの試合が行われたこともある。

八王子FC(東京都2部)
それまであったチーム八王子FCエルフの選手を中心に、当初からJリーグ入りをめざして98年結成。99年には東京都リーグ4部で優勝、00年には同3部で優勝、01年より現リーグ。同年には運営団体のNPO法人である東京スポーツビジョン21も設立される。

府中アスレティックFC(東京都2部)
02年より活動開始、同年に東京都3部リーグで優勝し03年より現リーグ。03年には運営団体のNPO法人である府中アスレティックスポーツクラブも設立された。

滋賀FC(滋賀県1部)
将来Jリーグで戦えるチームをめざして05年結成。建設中だった守山市野洲川歴史公園サッカー場(通称ビッグレイク)も05年完成、活動拠点とする。天然芝グラウンド1面+人工芝グラウンド2面(人工芝のみナイター設備あり)、クラブハウス、普通車226台+大型車15台が収容できる駐車場も完備と、非常に恵まれた環境。

FCアミーゴ・ヴェルダデイロ佐世保(長崎県1部)
94年結成、サッカースクール運営などを行う企業テルセイロエスコミュニケーションズのチーム。03年長崎県3部リーグ準優勝、04年2部リーグ準優勝、05年1部リーグ。しかし06年には再び2部に降格。

大隈ニフスユナイテッドFC(鹿児島県1部)
地元の国立鹿屋体育大学(National Institute of Fitness and Sports略してNIFS)サッカー部のうち学生リーグではなく、その控え選手中心で社会人リーグに参戦していた鹿屋体育大学クラブが母体。同チームが03年に鹿児島県1部リーグで優勝したのを機に、OBや入団テスト合格者を加え、09年のJリーグ参入と12年のJ1昇格を目標に04年結成。しかし04年の九州リーグで最下位となり再び県リーグへ降格する。だが05年には県リーグで優勝、06年からの九州リーグ再昇格を決める

アビラ−ション(リーグ未加盟)
03年に運営母体のNPO法人いわきクラブが設立され、元サンガのコーチだったドイツ出身のヤン・シェツィーナを総監督に迎え04年にチームを結成。10年のJFL参入、11年のJリーグ参入、12年のJ1昇格を目標にする。
05年には天皇杯予選などに出場、06年から福島県3部リーグに参戦予定。
 

順調に各リーグの階段を昇っていけば、今は都道府県リーグにいるチームでも最短で3年後にはJ2に上がれる。将来には新しい優遇措置ができて、もっと早く上がれるかもしれない。リーグに入るのに何十億も必要なプロ野球とはえらい違いですわ。
J1に上がるまでは赤字経営を強いられるが(J1経験のない無借金チームは03年時点ではアルディージャとモンテディオのみ)、それからはラクになるはず。がんばれ!!
 
 


〓〓〓では今回の提案は、主にこれからJリーグをめざすチームに向けてってことで。〓〓〓
 
 
 
 
 

提案1/まず1社!



レッズの三菱グループ、マリノスの日産グループ、グランパスのトヨタ関連、ガンバの松下グループ、サンフレッチェのマツダ関連、レイソルの日立グループ、サンガの京セラ関連、フロンターレの富士通グループ、アルディージャのNTTグループ、ヴォルティスの大塚製薬グループ…。まず株主に大企業を1社加えれば、グループ企業や取引先が一網打尽で株主やスポンサーにできる。たとえば技術集積産業でパーツごとの関連会社が存在する自動車メーカーはどーよ? 今Jリーグの株主にもスポンサーにもなってないのはいすゞ、スバル…ホンダとスズキは難しいかな。他はハードウェアにも関わる=関係する企業が多いIT関連が狙い目かな?(ソフトウェアだけのところは取引先に大企業が少なそうなので不可)
でも別に大企業である必要はない。エスパルスの鈴与グループ、サガンのクリーク・アンド・リバー社関連、ザスパのベイシアグループのように、関連会社や取引先の多いところを狙えばOK。これに本社所在地や経営陣の出身地など、地元との結びつきを見つければバッチシ。フロントよ、会社四季報をつぶさに調べろ!!
 
 

提案2/会社にするのはちょっと待て!



もう株式会社や有限会社にしてるところはしょーがないけど、運営団体がNPO法人なんかの場合はそのままにしとくほうがいいかも。会社にするってことは運営資金のほかに、取引金融機関に対する担保として資本金を積み立てておかなければならないわけで、これがけっこう大きな額になる。それに市民持株会を持った場合は株の購入、後援会費、入場料など二重三重の出費をサポーターに強いるわけだし。社団法人とかNPO法人なら自治体からの支援も受けやすくなるだろうし、個人からの寄付金が所得税控除の対象になる可能性さえある。
会社にしない場合の難点は、考え得る限りひとつだけある。企業でない社団法人やNPO=特定非営利活動法人は営利を目的にしちゃいけない、つまりあんまり儲けちゃいけないってこと。でも、そんなの関係ないでしょ? これからJリーグをめざすチームって、プロサッカーチームになりたいのが目的で、サッカーで稼ぐのが目的じゃないでしょ?
 
 

提案3/奪うな、汝分け与うべし!



たとえばファミリーマートレッズマリノスグランパスガンバサンフレッチェベルマーレレイソルサンガアビスパベガルタモンテディオヴァンフォーレホーリーホックヴォルティスと、計14チームでスポンサーになっている。日本航空エスパルスコンサドーレで、SPORTS DEPOセレッソヴィッセルなどでユニフォームスポンサーになっている。出資企業でも、東京電力FC東京アントラーズの株主を兼ねている。楽天なんてヴィッセルの独占株主かもしれないのにベガルタのスポンサーになったし。
スポンサーでも株主でも、複数のチームと関係しているところは非常に多い。だったらそういう会社に出資や広告出稿の話を持ってったほうが、まったくの新規開拓よりは効率いいはず。草津にあるリゾート施設の中沢ヴィレッジは数年前からアルディージャのスポンサーだったが、Jリーグ昇格に伴って新しく地元のザスパのスポンサーにもなった。地元以外のチームの株主やスポンサーになってる会社に対しては、この技は効くぞきっと。
 
 

提案4/広告効果を考えろ!



だからさぁ。いつまでもユニフォームに社名や商品名のロゴばっかり入れててもしゃーないっしょ。特にこれからJリーグめざそうってチームは、サッカーに関心ある企業は既存Jリーグチームにもうとられちゃってるから、スポンサーサービスの差別化も必要っしょ。Jリーグチームを例にすれば、たとえばこんなふうに。

鹿島 トってもスてきなシステム(実際に使われてたトステムのキャッチコピー)
市原 パチスロ海物語(サミー)
浦和 もうしません三菱自動車(こんなこと言ったらエライ会社だと思うがなぁ)
東京V 試合当日のおすすめ先物銘柄を毎回書くのはどうだろう?(ハーベスト・フューチャーズの広告ね)ロブスタコーヒーとか金オプション
横浜M エジソンの顔(GEの創業者)ってどーよ?
清水 でも落ちてませんから(日本航空)
名古屋 飲むんだったら(UCC)
G大阪 よろこビックリ誓約会社(ロート製薬の新スローガンだそーで)
広島 カードの切り方が人生だ(ライフカードの広告の現行キャッチコピー)
湘南 リズメディアの中心アーティストはMISIAみたいだから、THE SINGER SHOW THE TOUR OF MISIA 2005 DVDみたいに新譜とかツアーの告知とかすればええやん
磐田 つまらん(水性キンチョールのキャッチコピー)
 よーく考えようお金は大事だよ(Aflacのロゴよりこのコピーのほうが認知度高いっしょ)
C大阪 はちみつ黒酢ダイエット(タマノイ酢の商品名)
京都 京ぽん(京セラ製PHSの愛称)
福岡 ポケットバンクのCMに出てる安めぐみの顔
神戸 いい選手もネットで買えたら…(楽天)
札幌 貯古令糖(もちろんチョコレート、もちろん石屋製菓の商品。そろそろ「白い恋人」以外の商品を宣伝しては?)
FC東京 つもりになってんじゃないわよ!(ampmのCMコピー。ぜひ柴田理恵の顔といっしょに)
川崎 コーディアルで国債(ぜひCMで使ってるイチローの筆文字で)
仙台 旨味(アイリスオーヤマのペットフード。なんでこの会社、社名ロゴなんてユニフォームに入れてんの? 消費者が買うのは個々の商品なのに)
大分 ジャラジャラ。チン。(マルハンが渋谷に店舗をオープンした際のポスターのキャッチコピー)
新潟 発芽玄米(亀田製菓って米も売ってんだね)
山形 はえぬきの米袋に描かれてるキャラはえぬきくん(シルクハットの男が桃太郎みたいにモミを割って顔を出してる)
大宮 ドコモダケのキャラそのまま入れちゃえば?
甲府 あわびの煮貝(信玄食品)
鳥栖 美酢サポート(ヴァーナルのサプリメント。商品名に「サポート」って入ってるとことかよくなくない?)
水戸 韓流(インタラクティブメディアミックス)
横浜FC ネコの手より人の手(日総工産)
草津 毎日この価格(ベイシアで売られてる固定価格商品にはこう書かれた札がついてるそーな)
徳島 元気ハツラツぅ?(なんでこのコピー入れないかな?っつーくらいピッタリだと思うが)

ベガルタは楽天をセンターサークルスポンサーに迎え、Jリーグで初めて試合中のピッチ内での広告を開始した。またJリーグの試合ではないがA3チャンピオンズカップのマリノス戦のテレビ放送でハーフタイム中、スタジアムの生中継画面にCGで日産自動車の車を合成した“バーチャルCM”が流され、事後調査でも「普通のCMより目立つ」との回答が86%にも達した(ピッチで練習してる選手の身体がかぶったりして少し違和感あったが)。こりゃ、まだまだいろいろ広告手法が考えられそうだ。
 
 
 

ジュビロの藤田俊哉がシーズン中にグランパスに移籍して、年俸1億以上の日本人Jリーグ選手が2人になった。レッズのアレックスも納税額から考えて、実際には1億を超えているかもしれない。
今後J1のどのチームでも2〜3人いるようになったら、もうこのページ作る必要ないかもな。

-----------------------------16838575810113 Content-Disposition: form-data; name="userfile"; filename="" Content-Type: application/octet-stream