どうしよっか?03

 
 
 

*02年までの結論&提案はこちら*
 
 
 

結論1/ちゃんとしてきた?

全チームが出資者とスポンサーを区別していて、出資企業がスポンサーを兼ねている場合でも公式サイトでは両方のリストにそれぞれ名前を載せている。さらに、スポンサー名をすべて載せているのが28チーム中23、すべての出資者の名前を載せているのが10、資本金の額を明示しているのが17。収支報告を載せているところさえヴェルディコンサドーレモンテディオサガンと4つもある。チーム運営を確固とした事業と考えるクラブが増えてきたようで喜ばしいこと。
そんな中、ガンバアルディージャ! ガンバの公式サイトには出資者情報もスポンサー情報も皆無。アルディージャにしても出資者情報はないし、試合会場で配られるプログラム誌には載っているモルガン・スタンレー(国際金融)やゴールドマンサックス証券の名前も公式サイトにはない。ウェブにはリンクだって貼れるし、えらい重要な広告活動になるはずだが。松下電器NTTもネット事業やってるのに、その効果信じてないの?
 
 

結論2/それでもやっぱりチーム力と資金力は比例しない。

その例として資本金の順位。上位に来てるのは、どっちかと言えば強豪とは呼べないチーム。

京都 36億0,500万
大分 27億2,000万
札幌 25億5,625万
鹿島 15億6,250万
FC東京 6億8,500万
磐田 6億7,900万
新潟 6億6,000万
名古屋 4億
湘南 3億3,980万
川崎 3億3,102万5千
C大阪 3億1,500万
鳥栖 1億2,300万
市原 1億
横浜FC 7,874万
水戸 2,500万※97年の額
 2,200万
東京V 2,000万
山形 社団法人なので資本金なし
仙台・浦和・横浜M・清水・G大阪・神戸・大宮・甲府・広島・福岡 不明
大企業がスポンサーについてるはずの三菱自動車レッズ日立レイソルマツダサンフレッチェの低迷、NTTアルディージャ富士通フロンターレがJ2に甘んじていることからも、資金力だけがチームを育てるわけではないのはわかるはず。若手の育成とベテランとのバランス、さらに外国籍選手による適切な補強、こういったところにいかにカネを上手に遣うかが上位と下位を分けている気がするが、どうだろ?
 
 

結論3/Jリーグに行きたいか!? 罰ゲーム経営難は怖くないか!?

アルビレックスコンサドーレのごく幸福な2チームを除いて、J2には1試合平均1万人を超える観客を集められるチームはない。健全運営とチーム強化を両立させるのは難しく、たいていはそのどちらもうまくいかない(泣)。しかし、Jリーグチームがそんな状況でも、逆にJリーグに入ることを目標としているJFLや地域リーグのチームがある。

Jリーグ入りをめざしていると思われる主なチーム
横河武蔵野FC
39年、横河電機の同好会チームとして創設。91より本格強化を開始し、99よりJFLへ。03から現在のチーム名になりクラブチームに変更。
FC京都BAMB1993
93年プロ化したサンガから分かれ、その練習生を中心にFC KYOKENとして結成。00よりJFLに参入し、02より現在のチーム名に。サンガやセレッソ出身の選手もいる。ペナルティ(元高校サッカー選手のお笑いコンビ)がレッズの応援番組で、なぜかFC KYOKENのTシャツを着ていた。
愛媛FC
70年創立の松山サッカークラブが母体。95に(株)愛媛フットボールクラブが発足、翌年には現在のチーム名に。01よりJFL。
チームには既にテーマソングも存在し、スターダスト・レビューの歌でCDも発売されている。
静岡FC
70年創設の静岡やまき屋SCが母体。「静岡市にJリーグチームを作る会」の活動により01年に運営株式会社が発足し、現在の名称&チーム体制になる。
社長は元ヴェルディ社長の森下源基氏で、チーム統括部担当に三浦カズ&ヤスの叔父の納谷義郎氏、ゼネラルマネージャーにカズ&ヤス実父の納屋宣雄氏、少年サッカーの強化に努め清水市・静岡県・そして日本サッカー協会の理事を歴任しエスパルスのJリーグ参加にも尽力した堀田哲爾氏も役員に名を連ねるなど、フロントは静岡県サッカー界の有力者で固められている。エスパルスアビスパモンテディオなどから選手を獲得。02に東海リーグ1部に昇格。
長野エルザ
90年結成、現在は北信越リーグ。長野県はJリーグチームを持ちたいという声が高く、「長野県にプロサッカークラブを作る会」もNPO法人として活動中。松本市には2万人収容の県立スタジアム「アルウィン」もある。
アルエット熊本
69年に電々公社の熊本電話局管内の同好会チーム、電電熊本として発足。01よりJFLに参入し、同時に「NTT熊本」から現在のチーム名に改称。しかし03には再び九州リーグへ降格。
サン宮崎
元は宮崎の教員団のチーム。プロフェソール宮崎の名で01年に九州リーグ昇格&優勝、02にはJFLに昇格。だが、たった1年でまた九州リーグへ降格し、さらに20名ほどの選手が退団。03よりチーム名称を変え再出発。
ヴォルカ鹿児島
59年設立の鹿児島サッカー教員団が母体、95から現在のチーム名に。03にはジュビロアビスパなどでレギュラーを務めた前田浩二が監督兼選手、元マリノスレギュラーの野田知と元アントラーズレギュラーの内藤就行がコーチ兼選手に就任。現在は九州リーグ。
沖縄かりゆしFC
かりゆしホテルズFCが01年に名称変更し、株式会社化。02まで元日本代表のラモス瑠偉がテクニカルディレクターを務め、03にはやはり元日本代表の加藤久が監督兼ゼネラルマネージャーに就任。選手もヴェルディベガルタなどJリーグから多く獲得している。01より九州リーグ。
ニューウェーブ北九州
三菱化学黒崎FCを母体に01年、運営会社の北九州フットボールクラブを発足させ誕生したチーム。現在は九州リーグに所属。
ザスパ草津
サッカー専門学校「東日本サッカーアカデミー」のチームとして95年、リエゾン草津の名で発足。99には東日本サッカーアカデミーから独立、02に元アントラーズのレギュラーの奥野僚右が監督兼選手、ベルマーレなどに所属し日本代表キーパーにもなった小島伸幸がコーチ兼選手に就任、元Jリーガーも多く加わり現在の名称に。
アントラーズなどで活躍し02Jリーグ功労選手賞を受賞したサントスも03より選手として所属(今年で43歳!)。選手が草津の温泉旅館で働いている、ユニフォーム提供をあのユニクロから受けるなど、話題の豊富なチーム。現在は関東リーグ2部。
こうしたチームのために、Jリーグ側も便宜を図るように動き出したらしい。J3ができる? 今J2にいるチームはどうなる? 消滅したりするチームも出てきやしないか?
 
 

結論4/サガンを救え!! ついでにコンサドーレも。

弱小に見えるチームでも、実は単年度では黒字のチームがある。ベガルタモンテディオヴァンフォーレがそれ。たとえばヴァンフォーレは01年度、02年度と2期続けて数百万ほどの黒字を出している。
しかし、チーム存続が危ぶまれるほどハッキリ赤字のチームがある。サガンだ!! 01年度の収入は約2億8,200万、支出は約3億0,800万で、単年度でも赤字。前年度からの繰越赤字はおよそ1億3,800万で、資本金を1,400万ほど上回っている。この、資本金を上回っているというのが問題。会社の資本金とは、借金をこれだけ返せるという限度を示す積立金のようなもの。つまりサガンはもうこれ以上借金ができない状況にあり、なおかつさらに負債が増え続けている。今シーズンいっぱいチームはもつの?とまで囁かれているサガンに明日はあるのか?
ついでに、01年度最終決算の累積赤字が約27億2,900万で資本金を2億ほど上回るコンサドーレも、ちょっと危機的状況かも。
 
 

〓〓〓てなわけで、03シーズン版の解決提案。〓〓〓
 
 

提案1/スポンサーにもっとサービスを!

ただ単に「会社名や商品名を入れますよ」だけでスポンサーを募るのは、そろそろ考え直したほうがいいんじゃないの? 『カニトップ』とか『白い恋人』とか商品名自体にインパクトがあるならともかく、誰もが知ってる『JAL』とか『NISSAN』とか入れられても広告効果薄いんじゃ?
最近作「技はいろいろ、カードはひとつ。」など日本の広告業界でヒットを飛ばし続けている有名コピーライターの仲畑貴志氏は、「優れたクリエイティブは企業のコストを節約する」と言ってます。つーわけで、ちゃんと広告塔として機能しそうなコピーを考えてみたり。

鹿島 大サクッ戦!(昭和天ぷら粉の商品名『天ぷら大サクッ戦!』より)
市原 内房線とか武蔵野線とかJR東日本の路線名を試合ごとにつけてくってどうだろ? 鉄道マニアの圧倒的な支持が得られるぞ♪
浦和 まじめまじめまじめ(三菱自動車のクルマ『COLT』の広告用キャッチコピー)
東京V 麻雀格闘倶楽部(コナミのアーケードゲーム。ネット対戦型で近ごろ人気があるらしい)
横浜M ドラえもん(小学館っつえばこれでしょお)
清水 JAL悟空(JALの国際線正規割引チケット。ネーミングの失敗で商品内容がわかりにくいというデメリットが、逆に「何それ?」と気にさせるはず)
名古屋 ここは商品名がどーとかいうより、ヒサゴのラベルに何か書いてそのまま胸に貼ったらどーだろ? 「汗にも激しい動きにも剥がれない」ってのがアピールできると思うが。
G大阪 あゆはこう蹴る(浜崎あゆみは今やたらパナソニックのCMに出てるから、ここでも使っちゃえ)
広島 ベジたべる(カルビーの商品名)
湘南 葬式はサンライフ(怖いチームだなぁ・・・)
磐田 金鳥(ぜひ筆文字で入れたい)
 白い約束(日立の洗濯機。札幌がJ1に帰ってきたら「白いダービーマッチ」ができるぞ♪)
C大阪 (もちろんタマノイ酢)
京都 マシュマロブラ(当然ワコール)
福岡 3年G組将軍先生(ファンタのCMのあれね)
神戸 (給湯器メーカーのノーリツ)
FC東京 電気ガス石油(東京電力+東京ガス+新日本石油の3社合同で)
川崎 エアコンnocriaラリルレロ(このCMソング好きなんだわ♪ ちょっと長いけどそのまま入れたい)
山形 米と肉(JA山形経済連『はえぬき』と平田牧場の2社合同)
大宮 もばリッシュ(ドコモの子会社がやってる、ケータイを使った英語学習サービス) 
甲府 麦を食え(はくばく)
新潟 すっ濃チーズ(亀田製菓の商品。「すっごく」と読む)
鳥栖 助けて!!(スポンサーいないんならせめてこうしようや、なぁ)
大分 文字じゃなくて、ペイントハウスのCMに出てる田村亮子の顔をプリントしてみよっか。相手選手が目を反らして有利になるっつー効果もあるぞ(笑)。
水戸 安!!(ケーズデンキ)
横浜FC 土地あるぞ(フィールズと日土地グループの不動産業2社合同)
いくつかのチームで提案したが、スポンサー料が高すぎるってんなら数社の合同スポンサードってのも考えてみちゃどうだろ? ヴィッセルのユニフォームの胸には今「Kawasaki」の文字が入ってるが(スポンサーは川崎製鉄)、99から4年間はスポンサーがつかず「VISSEL KOBE」とチーム名をそのまま入れていた。そんなチームを救う画期的なアイデアだと思うが。こうしたスポンサーへのサービスアイデアってのは、いろいろ考えられるはず。
そういや、サンガの胸スポンサー名が『KYOCERA』から『京セラ』に変わってるし。やっぱ日本語のほうが目立つと思ったん?
 
 

提案2/広告媒体を有効に使え!

以前、試合後の選手インタビューをスポンサー名が並んだ特設スペースでやったら?って書いたら、今はもう当たり前になってるみたい。喜ばしいこっちゃ♪
で、やっぱり以前に、「芝生を広告媒体にできないか?」と書いたが。これを実現する方法があった! 東京ドームでのプロ野球巨人戦中継では、キャッチャーの後ろ側のフェンスのスポンサー名は実際に書かれた文字ではなく、テレビ画面で合成されてさも書かれているように見せている。また、日本じゃあまり見ないが、海外のサッカー中継だとこんなのがある。ゴール近くでフリーキックを得る。すると画面には、「20m to Goal」みたいにゴールまでの距離が表示されて、一緒にフリーキック地点を中心にした同心円が映る。まるで地面に書いてあるみたいに。
これだ! 画面合成だ!! キックオフや前後半終了でフィールド全体を映すとき、フリーキックやPKなんかでプレイが途切れるとき、すかさず映すってのはどーよ? スタジアムにいる観客は見られないが、テレビで見てる人間のほうがずっと多いし、スタジアムにはもっと媒体がたくさんあるんだからええんちゃう?
 
 

提案3/サガンの救い方。

まず、サガンを救うべきなのかどーか。02年の1試合平均入場者数はJ2で下から4番めなんだけど・・・。「サガン鳥栖の未来を考える会」とかの支援組織もあることだし、ま、救うことにしましょか。

●とりあえずスポンサー確保しようや。

以前このページで、地銀に信用金庫に信用組合に放送局に新聞社に、地域密着型の企業はスポンサーにしやすいと書いた。ところが佐賀県には、そういう企業があまりない。新聞社も民放テレビ局もFMラジオ局も1つだけ、AM局に至っては47都道府県でただひとつ持っていない県(隣接する長崎県にあるラジオの佐賀支局が少し独自性のある放送を行ってはいるが)。とりあえずスポンサーになってくれそう、つーか「あんたんとこがならなくてどこがなる?」って感じで列記しておくが。

マスコミ 佐賀新聞社 サガテレビ エフエム佐賀 NBCラジオ佐賀NBC長崎放送の佐賀放送局
地銀 佐賀銀行 佐賀協栄銀行
信用金庫 佐賀信用金庫 杵島信用金庫 伊万里信用金庫 唐津信用金庫
信用組合 佐賀栄城信用組合 佐賀東信用組合 佐賀西信用組合 佐賀商銀信用組合 社団法人佐賀県信用組合協会
※テレビ埼玉のアルディージャ応援番組でvsサガン戦(in鳥栖スタジアム)を見てたら、「佐賀銀行」の看板がありました。佐賀銀行は既にスポンサーになっているようです。しっかしまぁ、スタジアムにスポンサー看板が少なかったこと・・・。
今さらこんなことボヤいても始まらないが、なんでPJM、移転先を鳥栖に決めちゃったんだろ? ほぼ最悪の選択だと思うのよ、これ。九州経済圏の中心の福岡県と観光立県の長崎県にはさまれ(だからテレビも福岡の局を見れば事足りてしまう)、経済効果が両隣に流出しやすい県のうえに、おまけに県の資本が集まる県庁所在地でもない。それでも、鳥栖フューチャーズとしてそのまま存続できてたら、まだスポンサー集まってたかもしれないが。96〜97にフューチャーズが解散してサガンに再編成されたときには、アビスパはもうJリーグ入りを果たし、トリニータも96年JFLに昇格済※名称はまだ大分トリニティ。この2チームに九州の企業支援を根こそぎ持ってかれちゃった。

ま、それでも有力スポンサー候補がいることはいるが。他ならぬPJMジャパンだ!! なぜかこの会社、03年の横浜FCのスポンサーになってる。なにをぶちさらしとんじゃわりゃ!! サガンにカネ出したらんかい!!
あと、中田英寿引田天功藤原紀香に次ぐリーグ第4の個人スポンサー候補もいる。君ははなわを知らないか? ベースを弾きながらコミックソングを歌うモヒカン頭のお笑い芸人で、最近はゴジラ松井の物真似でも売れてきてるが。こいつは佐賀県出身で、なおかつ佐賀を笑う歌が持ちネタだ!!♪佐賀県のキャッチフレーズ「佐賀をさがそう」♪とか♪S・A・G・A・サガ♪とか。知名度イマイチなとこといい、ぜひ広告しておきたいとこじゃないか!! ま、本人にはそんなカネはないはずだが(泣)、“はなわ売り出そうファンド”みたいなのを作って仲間うちやファンから資金集めれば、チリも積もれば山になるんじゃ?
と思っていたら、5月21日にはなわがシングルCDデビューなんてニュースが! しかもタイトルはずばり『佐賀県』だ!! レコード会社、このCD発売の広告を鳥栖スタジアムでやろーや! 試合前にライブもやろーや(タワーレコード佐賀店ではライブやるらしいが)! 選手の胸に「はなわ 佐賀県」と入れよーや! つーか、そういうオファーをしよーやサガン!!

・・・もう、とにかく何でもいい。どっかに鳥栖スタジアムの名前を売ったり、スポンサー何とかしてつけないとヤバいって。

●会社やめよか?

Jリーグで唯一、株式会社化してないモンテディオ。実はこれ、株式会社にできなかったのでなく、意図的にしなかったのではないか? コンサドーレも合わせ、詳細な決算報告を公式サイトに載せているこの3チームの01年度収支を比較してみる。コンサドーレ、キャッシュフローまで載せてるよ。しっかり会計やってるなぁ。

サガン モンテディオ コンサドーレ
広告収入 8,391万 9,607万 5億1,697万
入場料・販売収入 1億0,223万 7,095万 9億8,291万
Jリーグ分配金 5,721万 4,783万 2億3,207万
その他雑収入
(移籍金・ファンクラブ会費など)
3,087万 3,690万 1億3,531万
 営業収入計 2億7,422万 2億5,214万 18億6,726万
後援会収入・寄付金等 793万 7,940万 5,586万
補助金等 0 1億0,473万 2億1,869万
 収入総計 2億8,216万 4億3,627万 21億4,181万
 支出 3億0,826万 4億1,513万 19億8,284万
 単年度損益 ▲3,505万 +2,114万 +1億5,897万
 (繰越収支差額) ▲1億3,750万 +5,122万 ▲27億2,900万
3チームとも営業収入だけでは赤字になるが、サガンを除いて黒字決算になっているのは個人や企業からの後援会費、行政や民間団体からの補助金のおかげ。実際にはサガンの営業外収入は「雑収入」とだけなっていて、その内容はわからないのだが、補助金の額としては少ないしハンパな数字なので後援会などの収入だと思う。
なんでサガンは補助金ないんだろ? 補助金がなけりゃモンテディオもコンサドーレも赤字なのに。佐賀県とか鳥栖市とか佐賀県のサッカー協会とか何してんの?
あと、もひとつ注目してほしいのが、モンテディオの後援会収入の多さ。なぜコンサドーレを上回る? 01年平均入場者数がJリーグ28チーム中3位のコンサドーレの人気を、20位(02年だと26位)のモンテディオが凌ぐわきゃないと思うんだけど?
このカラクリは、きっとモンテディオが会社組織じゃないことにある。コンサドーレを運営する(株)北海道フットボールクラブには、市民持株会が約5億5,000万も出資している。コンサドーレサポーターは資本金を出してるうえに後援会費なども払ってるわけで、二重三重の資金提供を強いられていることになる(02年にはさらにチーム支援キャンペーン募金もあった)。対してモンテディオサポーターがカネを出すのは、毎年1回で済む。また、資本金はそれほど自由には遣えないが、そこは資本金の要らない社団法人、会費として集めた金額はチーム運営にそのまま遣える。

さぁ、やっとこの段落の結論。サガンの運営組織を、株式会社じゃなくて社団法人とかにすれば? そうすりゃ資本金は必要ないから、地元企業や市民からの資金提供はもっと受けやすくなるだろうし、使途も自由になる。そのうえ、株式を発行し利益を追求することが前提の株式会社でなくなれば、ある程度の赤字も許されるし公共性も高まって自治体などからの補助も受けやすくなるはず。
問題は、これが実現可能かってとこだが(苦笑)。赤字会社が赤字のまま社団法人に移行するって、商法上できるんだろうか? できないなら、負債を一旦Jリーグ側が引き受けるとか、超法規的な措置がとれないかなぁ・・・。この方法がもし可能なら、コンサドーレにも応用できるんだけど。

●合併しない?

全国の地域リーグの中でも九州リーグは“kyuリーグ”の呼び名で地元の盛り上がりが高く、結論3に挙げたとおりJリーグをめざすチームも多い。このうちどれかと合併するのはどーだろ?
ヴォルカ鹿児島と沖縄かりゆしは独自にJリーグ入りの道を歩んでるし、地理的にも合併は難しそうだが。佐賀県鹿島市(←誤字じゃないぞ)にある九州INAXなんておあつらえ向きとちゃう? Jリーグ入りの意志ないみたいだから、ここと合併してINAX資本をもらおうか?
隣の長崎県にも三菱重工宮崎ホンダロックの2チームがあるぞ。それともチームにゴタゴタがあったサン宮崎と、相互救済の意味も込めて組んでみよっか? どうしてもサガン時代の記憶を残したければ、チーム名をサガンユナイテッドとでもすればいいさね。※「サガン」の名称は(株)サガン鳥栖の固有の商標で、70万円ほどの資産価値がある。この際、権利売っちゃってもええんちゃう?
この方法だと佐賀にチームが残るのは難しいし、J2にも残留できず地域リーグから出直しになる可能性は高いが。でも、背に腹は変えられんでしょ? あのバティストゥータのいたセリエAチームのフィオレンティーナだって、経営難でチームが改編されてセリエCくらいから出直ししてるんだし。
 
 

にしても、
ちょっと驚いたのが2点。出資団体とスポンサーがいつの間にかちゃんと区別されてるし、スポンサー名入りインタビュースペースが当たり前になっているし。以前ここで書いたことが実現してる。
他にも、レッズの坪井とかチームスポンサーじゃない企業のCMに出る選手が少し増えてたり、××選手モデルのスパイクなどはけっこうあったり。まさかチームフロントがこれ読んでる???