星座杯〜♪


この原稿を書くに当たっては、『たまご組』主宰の花摘香里さんから許可をいただきました。
ありがとうございます♪



●星座杯って?

女性麻雀サークル『たまご組』が年一回開催する星座杯。たまご組会員はもちろん、男性による後援組織の『たまご組友の会』会員が、全国津々浦々から集う麻雀大会である。
ちょっと面白い趣向があって、星座別の団体対抗戦になっている。各参加者は個人優勝を競うとともに、生まれた星座が同じ人がひとつのチームとなり、12星座の中の1位をめざすのである。前回優勝はおひつじ座。
ひとりで打ってるなら、2回戦までラス・ラスと来たら「ああ、今日はダメだな」と残りの勝負を惰性で戦うこともあるかもしれないが、これは団体戦。自分の順位を1つ上げることが、チームの順位を2つも3つも上げる可能性もあったりする。
今年になって友の会に入った私は、これが初めての出場。よぉし、夢見がちな性格が特徴、うお座のドリームスをカム・トゥルーしますかぁ。と、大会当日の8月29日、会場のある新橋へ乗り込んだ。
 
 
 

●開始前〜♪

会場は新橋駅前、ニュー新橋ビル内の新雀荘。あれ?このビルってよく来るぞ。そうそう、ここの2階のゲーセンには50円でできる麻雀ゲームがあるし、絶滅しかかってるピンボールもあるし・・・。てなわけで、ちょっと早く着いたので肩ならし。100円で10分遊べたので、調子はまずまずかなと♪
会場に入るとまず、顔見知りに挨拶して回る。たまご組の会員で面識のある人はもちろんのこと、麻雀店『SPロッキー』のロッキー堀江さん、そのホームページを管理している豊田宜正さん。SPロッキーで見た覚えのある顔もチラホラ。
それに、会ったことはなくても顔を知っている人がいっぱいいる。これが星座杯のもうひとつの特長、豪華ゲスト陣。ロッキーさんもゲストのひとり。同じくゲストで、お店で先週会ったばかりの小島武夫プロは、私が挨拶する前に声をかけてくださった。ああああ、恐縮ですぅ。
開始まで、同じうお座どうしでしばし歓談。“まつふみ”こと松原史さん、かわゆいっす♪ 同じ卓に座っていた男は、、、誰だっけ?(笑)
あ、ルールにも目を通しておかないと。ふむふむ・・・なにぃ!? 順位点がめっちゃデカいやんけ!! トップが+50! 2着が+10、3着が△10、ラスを引くと△30。てことは、26000点なんて低い点数でトップを取ったとしても+46。逆に24000点でラスなんて悲しいことになったら、泣きっ面に蜂の△36。たった2000点の差が82000点もの差になってしまうことも、理論上はあり得る。
よぉしわかった! ひとつでも上の順位をとることが、この大会の必勝法だ! おっけーーー。
 
 
 

●1回戦♪

下家には“たまご組のキムタク”こと倉永美奈子さん。似てるかどうかはわからなかったが、彫りの深い美人だってことだけはわかったぞ♪ だいぶ打てる“にわとりクラス”(「にわとりクラス」「ひよこクラス」「カラつきクラス」「たまごクラス」の順にうまい)だそうだから、厳しい戦いになるか? 上家は大谷勉さん。開始前に小島プロと親しそうに話をしていた。年齢も高いので、強そうだと目星をつける。対面は若い木村興一郎さん。
始まってみると、意外と好調。「100点差でもトップはトップ」の手堅い打法が通じたのか、コツコツ点数を稼ぐ。終局前、やはり大谷さんの追い上げがあったものの、なんとか逃げきり40800点でトップ終了。順位点と合わせて+60.8! お、いけるんちゃう?(甘)
途中、目の前を、遅刻してきた西原理恵子さんが横切る(笑)。
 
 
 

●2回戦!

以前SPロッキーで対局したときにドラの中を鳴かせてもらい、なおかつ振り込んでくれた深田“あねご”由布子さんが上家。自分の成績表に「深田あねご」と書いてあるのをツッコむが、反応なし。燃えてるっすねぃ。
対面は、いかにも豪腕な体つきの立和田喜一郎さん。そして下家はゲストの・・・片山まさゆきさん!!! しええ。私が麻雀を始めたのは、『ぎゅわんぶらあ自己中心派』を読んだからですぅぅ。いいのか私なんかが一緒に打って?
中盤にして、対面の立和田さんの豪腕爆発。満貫、ハネ満を和了してひとり浮きの状態。他3人はほぼ横一線だが、なんと片山さんが微差のラス。ここで狙いを2着に定める。
南場の親が終わっったところで、私は2着。そしてラス親は片山さん。連荘し、1本場で私を抜いて2着に浮上する。マズイ・・・。
2本場。私の手は場風の南と自風の北のシャボ待ち。しかし南は場に2枚出切って、北も1枚切れ。それに、ここで北のみを和了しても順位は変わらない。迷っていると、片山さんが立和田さんの3ピンをポン。
片山さんの手をこれ以上進めるわけにはいかない。片山さんから直撃はないだろうが、どこから出てもツモでも、裏ドラが乗れば2着なれる。たとえ裏なしで順位が変わらなくても、さらに離されるよりはいい。腹を決めた。リーチ!
・・・すべてうまくいった。片山さんは数巡、鳴かずに安全牌で様子見。やがて立和田さんが北をツモ切る! そして裏ドラが1枚乗る!! 2着まくり!!! いや、ま、ここまでうまくいくとは・・・。
終わってトイレに行くと、片山さんとバッタリ。「ねえ、なんであそこリーチ行ったの? ツモ切りリーチだったでしょ?」と尋ねられる。うへぇ、片山さんから話しかけられるなんてぇ。あわてちゃって、「いや、手が進むのを止めようと思って」としか答えられなかったっす。。。
 
 
 

●3回戦・・・

望月明子さんに高橋圭子さん、ゲストでタレントのまんぼうさんが相手。このまんぼうさん、ラジオ番組に出演しているそうで、それだけにしゃべるしゃべる。でも手牌に関することなどマナーに反する発言はなく、むしろ楽しい楽しい♪
東場で高橋さんが、望月さんに親の3倍満を振る。高橋さんは借金生活へ。むぅ。これはまた、まんぼうさんと私の2着争いか?
だがその直後、悲劇は起こる。まんぼうさんの親。巡目も残り少なくなって、おかしなことに気づく。王牌の位置はまんぼうさんの前だが、それが14枚でなく、もっと多い枚数のところで割れているのだ。あれ?と思っていると、まんぼうさんから「ツモ!ハイテイのみ!」の声。でも、、、まだハイテイ牌じゃないっすよそれ(汗)。今回のルールだと、発声だけなら1000点罰符で和了放棄にもならずに続行できるんだけど、もう倒牌しちゃってるしねぇ・・・。
てなわけでチョンボ決定! これでほぼ2着確定! ・・・かと思ったら、またしてもルールの盲点。チョンボは満貫払いではなく、終了時の持ち点に順位点をプラスした後で、そこから12ポイントを引くんだそうな。しかも、親でも子でも引かれる点数は変わらず。ぬぬぬ。2着と3着の順位点の差は20ポイント。そこから12ポイント引いても、逆転できへんやんけ。
結局3着で、本日唯一のマイナス。どえぇい!!
 
 
 

●4回戦、、、

大阪商業大学の教授にして学長、西原理恵子さんの漫画にも登場する、ゲストの谷岡一郎さんの卓。「専門に教えているのは何?」などなれなれしくも失礼な会話をしていたが、同じうお座の粟辻美矢子さんと同卓になってしまい、隣の卓へ移る。
そこにいたのは小野暁子さん、信太直子さん、そしてゲストの・・・萩原聖人さん! あああ、『THEわれめDEポン』で見てたあの人とお手合わせできるなんてぇぇぇ。萩原さんはここまでトップ2回、2着1回で、ただいま個人1位の好成績。がああ、責任重大ぃぃ。
それでもなんとか、いい勝負をしてしまう。7萬をアタマにして、4・5萬の順子で両面待ち。ここで4萬をもう1枚持ってくると、4萬と7萬の筋のシャボに待ち替え。流局して萩原さんの手を見ると、ズバリ4−7萬待ち。うお!俺ってすげぇ!!(←バカ)
オーラス、トップ目は当然萩原さんだが、私は4200点差の2着目。そして私の手にはダブ南が対子。だが、ここで考えてしまう。これを鳴いたところで2000点、トップには届かない。だったら門前で手を進めてリーチに行くか? でもなぁ・・・。
そうこうしてる間に、発も重ねる。でも、これでもまだ3900点だし・・・。とか悩んでるうちに、南も発も1枚ずつ捨てられ、さらにリーチまでかけられる。
こんな悪条件になってからドラが1枚来て、ようやく逆転できる手に。しかし、こんなところで動いたんじゃ、やっぱ遅すぎ。2枚目の発を鳴いた後、萩原さんに打ち込み(大泣)。。。 2枚目の南は小野さんに止められてたし。
考えたらリーチがかかった時点で、リー棒含めて逆転できる点数になってたんじゃないかぁ。ああ、もぉ、ダメダメの上塗りっすぅぅぅぅぅ(涙滝)。2着で終われたのが奇蹟のような。
萩原さんは、終始「む〜・・・」と小さくうなり声をあげながら打牌していた。むっちゃ真剣だったっす。
 
 
 

●その後。。。

4回戦トータルで、私の成績はトップ1回・2着2回・3着1回の+43.7。これがどれくらいの順位になるんだろ? わくわく。
結果発表までの間にトイレに行くと、ゲストの日高トモキチさんと出くわす。ご自身のHPの掲示板でさんざん言いたい放題させてもらっておきながら、実際に会うのはこれが初めて。挨拶した後、タバコを吸いながらHPのことなどしばし歓談。ところが、会場からマイクを通したアナウンスが。ゲストの話が始まっていて、もう日高さんのふたご座の番になっている。あうぅ、すみませぬ陳謝
うお座席に戻ると、みんな浮かない顔。私の成績表を見せると、メガネがノーブルビューティな渡辺さゆりさんなどうお座の面々から、「プラスの人がもうひとりいたよ〜♪」と歓迎される。・・・そんなにみんな、マイナスってるの?(冷汗)
いよいよ結果発表〜! 優勝はてんびん座!! おめでと〜お。我がうお座は7位だそうな。ま、10人中6人がマイナスだから。前回は9位だったそうだし、順位も上がって楽しく打てたから、まぁいいかぁ♪
個人優勝は萩原聖人さん私がアシストしちまったわけで、誇らしいやら情けないやら。それよりも、116人参加して4連続トップが1人もいないことに驚いたっす。
 

大会後は打ち上げ〜♪うお座でトップ、総合でも個人8位の奥村浩司さんと話す。非常に研究熱心で、麻雀関係の雑誌を、一時は月10誌以上も購読していたそうだ。やっぱこういう人でないと、上位にはいけないんだなぁ。しみじみ。
うお座リーダーで、西原さんの漫画によく登場する編集者の秋義紀さんとも会話。漫画そのままの印象で「糖尿病なんですって?」と尋ねる、相変わらず失礼な私(謝)。
そこへたまご組主宰者、今回は運営スタッフに回った真のうお座リーダー、ツカピーこと津嘉田三起子さまのお出まし! コワイ人だと聞いてるけど、私はプラスだもんね〜♪ 実は徹夜で来てたので、そのことを話すと誉められる。にこにこ。
隣のテーブルはかに座の一団。あのまんぼうさんがいる。「あのチョンボはねぇ・・・」と話しかけると、「チョンボやない! 親チョンやぁぁ!!」としきりに主張する。はい、盛り上げてくれたっつーか、笑わせてくれたっつーか、楽しませてもらったっす。
かに座のゲストには他に結婚間近(当時)の尾沢祐司さんが。祝福という名の冷やかしと、「相手は誰?」「どこで知り合ったの?」など興味本位の質問が浴びせられたのは言う間でもない。。。
 

後日、全員の順位がHPと会報で発表された。私は116人中32位。お、けっこう上やん。素直にうれしいっすね、こいつは。
さ、来年に向けて修行でい! なんか失礼なことして、友の会を強制退会にならなければね♪(呆)