第1節時点でザスパが2位で愛媛が3位、第4節でホーリーホックが3位なんて、リーグ最初のほうはおもろいことがあったみたいですけど。5月に入った今では、そんな“誤差”もなくなってきた感じです。やっぱり降格3チームが昇格圏内を独占するのか?他に割って入るとこがあるのか? それでは、数値化して予想してみましょ。
●選手数 日本人選手1人につき10点(去年予想よりも層の厚さを重視)、外国籍選手1人につき30点。
●リーグ戦出場数 「いくつ出た?」で集計した出場数を、J1は1.5倍にして、J2はそのままで加算。
●代表歴・タイトル A代表経験者1人につき20点、ユース代表経験者1人につき10点、五輪経験者1人につき15点、W杯経験者1人につき30点、J1個人タイトル獲得者1人につき30点加算。なお外国籍選手については不明な点が多いので、ユース&五輪代表歴は加算せず。
●得点力 昨季のJ2得点ランク10位以内のうち、J1昇格した3チームから5人、4位のベガルタからも2人。やっぱり得点力が重要なようなので、所属全選手が去年リーグ戦で得点したゴール数を合計し、1ゴールにつき10点を加算。J2での得点はそのまま、J1は1.5倍、JFLは0.5倍します。
またJリーグとJFL以外、つまり海外リーグでの昨季の得点数はほとんどわからないし、それがJ2にそのまま反映できるわけはないんでこうします。
1.去年Jリーグに所属していなかった、または出場のなかった外国籍選手については、FWの場合は昨季J2でリーグ戦半分以上に出場した外国籍FW7人の平均16ゴール×10=160点、それ以外のポジションでは同様にJ2半分以上出場した10人の外国籍MF・DFの平均3.2ゴール×10=32点を加算。
2.海外リーグでの得点数は、外国籍選手も日本人選手も一切考慮せず、純粋に昨季国内リーグだけの実績で評価。たとえば三浦カズの場合、昨季のヴィッセルでの2点×1.5+横浜FCでの4点×1+シドニーFCでの得点(確か2点以上あったはず…)×0=7のさらに10倍→70ポイントが横浜FCに加算されることになります。
●年齢 ベテラン選手の衰えを加味してみました。35歳を1歳上回るごとに−30点、たとえば37歳の選手が2人いれば−30×2年×2人で−120点とします。ちょっと他の指標に比べて配分が多いと思われるかもしれませんが、1年弱のリーグ出場実績がマイナスになるだけなんで、これでも少ないくらいかと。戦力は3月いっぱいの所属選手で計算。さて、どんなことになったかご覧くださいませ。なお予想発表の時点で、第18節まで終わってます・・・
優勝 東京ヴェルディ
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
なーんかねぇ。そりゃーねぇ。こんなトップチームだけで40人も選手がいるチームなんてふつー考えらんないしねぇ。ただし得点力の数値は13チーム中で下から3番め。
準優勝 横浜FC
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
年齢のマイナスぶん(カズと山口素弘)を入れなければ総合ポイントはリーグトップ。J2なのにW杯代表が4人もいるし。しかしユース代表や五輪代表は少なく、ベテランと若手の噛み合わせがひとつ狂えばガタガタッとなる危険は常にはらむ。
3位 ヴィッセル神戸
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
ユース代表の人数、外国籍選手も入れたA代表の人数、得点力はリーグトップ(ユース代表はヴェルディと同数だが)。途中加入のバロンがどれくらいやってくれるかにかかってそうな気もするが、去年もJ2得点ランク9位に入ってるから心配ないっしょ。
4位 柏レイソル
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
五輪代表の人数は最多。リーグ開幕時点で30歳以上なのはフランサだけ(しかも開幕2日前が30歳の誕生日)と、ここ何年かの若返りが完了したっぽい。
5位 モンテディオ山形
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
総合ポイントは4位以上からちょっと離されているが、得点力では3位。J2リーグ戦最多出場記録を更新し続ける高橋健二、去年J2得点ランク11位の原竜太、アルディージャから加入したフォワードレアンドロの3人がたぶんカギ。下位争いするよなチームじゃないはず。
6位 コンサドーレ札幌
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
これといって特筆すべきとこもないよーですが、今年は外国籍フォワードがリーグ開幕からいます(たとえそれがJリーグ9試合しか出たことないまだ20歳のフッキでも)。これで去年のように、ディフェンダーの池内友彦がチーム得点王ってこともないでしょう。
7位 ベガルタ仙台
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
ほんとにもう、なんで得点力が計算できるはずのバロンとシュウェンクを放出するかねぇ。新加入のロペスにボルジェスにチアゴネーヴィスは、今のところはその代役になってくれてるみたいだけど。
8位 徳島ヴォルティス
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
去年のJ2得点ランク20位以内に入った羽地登志晃、小林康剛、伊藤彰の3人がそのまま残留、さらに外国籍フォワードジョルジーニョも加入したので、得点力評価は4位。失点を減らせば上位進出もあり得るので、辻本茂樹、井手口純の新加入ディフェンダーが大きなカギになるはず。
9位 湘南ベルマーレ
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
得点力評価は下から4番め。そりゃ去年のチーム総得点の約3分の1をあげた柿本倫明を放出しちまったらねぇ。アジエル、ファビオ、ニヴァウドの新外国籍選手はよくやってくれてるみたいだけど、このチームってJ1に復帰する意志あるんですかねぇ。
10位 サガン鳥栖
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
去年のJ2得点ランク10位までのうち今年もJ2にいる選手はわずか3人、うち2人はここの新居辰基と鈴木孝明。しかも今年はW杯経験者がいる! 去年並みの得点力を発揮すれば上位進出もあり得るでしょう。その鈴木が14節でまだノーゴールなのが気になりますが。
11位 水戸ホーリーホック
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
ここから総合ポイントが1000以上離され下位争い組。Jリーグもう7年めだってのに出場ポイントはJ1とJ2足しても1000に届かないわ、代表経験者はJr.ユースまで入れてもたった2人しかいないわ、これで上位に進出したら他のチームに申し訳ないっしょ。現在J2リーグ得点ランク4位タイのアンデルソンのおかげで8位と健闘してますが、Rememberデルリス。シーズン終了までこのチームにいるとは限らないし。
12位 ザスパ草津
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
去年リーグ戦1試合あたり0.59点しか獲れなかった得点力はもちろん最低評価。浮上のキッカケになれるのは新加入フォワードの高田保則くらいか。
最下位 愛媛FC
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Jリーグ出場経験者が9人しかいないんで、ま、こんな予想になるのもしょーがない。逆にいえばいちばん未知数なのがここで、どれだけやってくれるかが楽しみ。
今年は下位予想3チームを除いてそんなにポイントが離れていないので、昨季以上に混戦になりそうな感じです。2位と3位、4位と5位の間は約500ポイント差があるので上位争いはけっこう絞られそうですが、展開によっちゃヴォルティスやサガンだって3位に食い込むなんてこともあるかもしれません。
そしてもうひとつの楽しみは愛媛。去年の昇格組だったザスパやヴォルティスみたいに元Jリーグ選手で強化してきたわけでなく、Jリーグ未経験者は16人と半数以上。JFLの力がどれだけ通用するかが、これからJリーグをめざすチームにとって希望となるはずです。