障害者だといくら？2013

 
 

ひとつ大きな変化があったクラブが！　それ以外にも細かい変化があちこちに見られます。
いいほうに変わったか、それとも悪化か。ではご覧くださいませ。

 
 

★13Jリーグクラブの障害者割引と車椅子席★

※クラブ公式サイトで特に明記されていない限り、「障害者」の語は以下の3者すべてを指すものと判断しました。
身体障害者（身体障害者手帳を保有）精神障害者（精神障害者保健福祉手帳を保有）知的障害者（療育手帳・愛の手帳などを保有）
車椅子席の利用は、障害者に限るクラブとそうでないクラブ（一時的なケガや病気でもOK）があるようです。

※実際に割引を利用する際は必ず、公式サイトの記載やメール・電話などで各クラブに確認してください。

　＊1：適用席種について　公式サイトに記載がない場合、障害者割引については「なし」、車椅子席についてはスタジアム公式サイトなども調べて確認できなければ「なし？」と表記
　＊2：割引後の料金について、前売も当日購入もどちらも可能な場合は前売での額を記載
 

去年フロンターレのキャッシュバックを体験してきましたが、なかなか面白い儀式でした。当日券売場で前売券と障害者手帳を見せると、しばらくして五百円硬貨を手渡されて。去年の途中から始めたので今年はベルマーレみたいに障害者用の前売チケットを売り出すのかと思っていたら、今年もキャッシュバック方式を続けています。
ジュビロに はちょっとがっかりです。これまでの障害者席はスタジアム改修に伴ってなくなり、ちゃんとした車椅子席が新設されたはいいけど、その場所はアウェイサポが 大声援を送るゴール裏のすぐ下。以前は無料だったのに今年からは有料、自由席の最低価格からわずか500円引き、しかも往復ハガキで申し込む手間は変わらず。 障害のある人なら今でも受け付けてくれるのかもしれませんが、「車イス席」という名称だと申し込むのも気が引けます。去年まで障害者席でよく一緒になった 杖をついた男性が自由席で、キツそうに階段を昇る姿を見かけました。
驚いたのはV・ファーレンの太っ腹ぐあい。指定席でさえタダで、事前申し込みも必要ありません。モンテディオも、山形県内在住者とか身障者とか限定のある形ではなくなり、障害者なら誰でもタダで観られるようにしてくれました。
以前のジュビロのような、車椅子だと常設席でなくピッチレベルで観られるのはセレッソなど3クラブ。横浜FCについては情報を見逃していましたが、ザスパクサツは車椅子観戦の情報が皆無だったので新規施策のようです。ピッチのすぐ横で観戦というのは健常者に対しても「芝かぶりシート」などの名称で行うクラブも増えてきたので、さらにプレミアム感が高まりそうです。

総合的に見て身体に不自由な人に親切なクラブは、V・ファーレンにトリニータ、セレッソにヴィッセルにサンガ、それに横浜FCといえるでしょうか。近畿圏に住む人をうらやましく感じるとともに、首都圏のクラブにはもっとがんばってほしいなと思います。