こ のチームいくら?13上位


やっぱりあのチームはものごっついことになってましたが、一方であのチームは肩すかしっぽくなってます。
そして意外なチームの動きが浮き彫りになってきました。

※資料元:特に断り書きがない場合は日刊スポーツ出版社発行『2013Jリーグ全選手名鑑』。 
ここでいう“上位”“ランクイン”とは推定年俸3、600万以上のこと。年齢は今年誕生 日を 迎えての満年齢。その他のデータは3月13日現在。



田中マルクス闘莉王(
名古屋) DF 32歳 16、000万
(前年より+1、000万)
●五輪予選・本戦/W杯予選・本戦/A代表出場43/06MVP・04~12ベストイレブン
お! もう限度額かと思ってたらまた上がった! まぁ昨季は9年連続のベストイレブンだし、本来ディフェンダーなのにチーム2位の9得点と「神様仏様闘莉王様」(日刊スポーツ名鑑の寸評)というほどの活躍だったし、当然ではあるか。


中 村俊輔(横浜M) MF 35歳 15、000万+1、000万
●五輪予選・本戦/W杯予選・本戦/A代表出場98/00MVP・99,00ベストイレブン/06-07スコットランドリーグMVP
こっちも上がった! 昨季アシストは日刊スポーツとサッカーダイジェストの集計どちらも9。


中 沢佑二(横浜M) DF 35歳 13、 000万+1、000万
●五輪予選・本戦/W杯予選・本戦/A代表出場110/99新人王・04MVP・99,03~05,08ベストイレブン
上がった! マリノスの今年30代後半に突入する2人とも上がった!


栗 原勇蔵(横浜M) DF 30歳 1(+3、000万)
●W杯予選/A代表出場13
さらに上がった! さあ今年も栗原のすべてに注目だ! これでマリノスは1億円日本人プレイヤーが3人に。


阿 部勇樹(浦和) MF 32歳 1(±0)
●五輪予選・本戦/W杯予選・本戦/A代表出場53/05~07ベストイレブン/ナビスコ杯05ニューヒーロー賞
こっちはアジアチャンピオンズリーグ出場でも、レッズで唯一の優秀選手賞でも、ここが限度額らしい。


中 村憲剛(川崎) MF 33歳 1(±0)
●W杯予選・本戦/A代表出場63/06~10ベストイレブン
サッカーマガジンの集計では14アシストで昨季のJ1アシスト王。


鈴 木啓太(浦和) MF 32歳 9、000万(+500万)
●五輪予選/W杯予選/A代表出場28/06,07ベストイレブン
昨季リーグ戦ではシュートたった6本で2得点。


楢 崎正剛(名古屋) GK 37歳 9、000万(±0)
●五輪本戦/W杯予選・本戦/A代表出場77/10MVP・96,98,03,08,10,11ベストイレブン
昨季リーグ戦完封は、アルビレックスの東口と並ぶ最多タイの11試合。いつまで今の実力と金額がキープできるか。


駒 野友一(磐田) DF 32歳 8、500万(+2、000万)
●五輪本戦/W杯予選・本戦/A代表出場72/12ベストイレブン
意外にも初のベストイレブン選出で大幅増額。


前 田遼一(磐田) FW 32歳 8、500万(+1、000万)
●五輪予選/W杯予選/A代表出場25/09,10得点王&ベストイレブン/ナビスコ杯10MVP
ジュビロでも代表でも1トップを務め、この一年で代表Aマッチに8試合出場。


小 笠原満男(鹿島) MF 34歳 8、000万(+1、000万)
●五輪予選/W杯予選・本戦/A代表出場55/09MVP・01~05,09ベストイレブン/ナビスコ杯02MVP
11シーズンから復調して増額。好きな言葉は「東北人魂」。


李忠成(サウサンプトン〈イングランド〉→FC東京) FW 28歳 年俸資料ないからあくまで仮に7、500万としておく(前年資料なし)
●五輪予選・本戦/W杯予選/A代表出場11/元韓国ユース代表(出場なし)
サウサンプトンでの年俸は120万ポンド=約1億6、800万円だそうだけど、もちろんFC東京がこんな額を払うとは思えないところ。けれど昨季途中に加入し年俸9、000万とも噂されたエジミウソンと契約延長せず、期限付き移籍で羽生(→甲府)と梶山(→パナシナイコス〈ギリシャ〉)が出ていって、ダヴィ(甲府→鹿島)争奪戦にも敗れたFC東京、けっこうな予算が浮いているかと。検索してもまったく情報が出てこないので、11年の今野と同額を、このクラブが日本人選手に出せる限度として当てはめました。サウサンプトンに行く前、サンフレッチェでの年俸は3、000万円なので初ランクイン。
ちなみに週刊サッカーダイジェスト2月26日発売号による“推定市場価格”は1億2千万円、transfermarkt.co.ukによる“market value”は87万5千ポンド/100万ユーロとなっています。このtransfermarkt、選手によってはJFLや地域リーグにいても金額が出てきたり、日本語ページないのに日本人選手にもかなり詳しいです。


槙 野智章(浦和) DF 26歳 7、500万(+500万)
●W杯予選/A代表出場11/10ベストイレブン&フェアプレイ賞
海外から帰ってきた翌年に増額になった稀有な例。


大 久保嘉人(神戸→川崎) FW 31歳 7、200万(+200万)
●五輪予選・本戦/W杯予選・本戦/A代表出場54
30代になってからの移籍で増額。国内で移籍した選手では今年の最高額。


柏 木陽介(浦和) MF 26歳 7、000万(+1、000万)
●五輪予選/W杯予選/A代表出場4
あれ? この一年でA代表出場なかったんだ。


稲 本潤一(川崎) MF 34歳 7、000万(±0)
●五輪予選・本戦/W杯予選・本戦/A代表出場82/00ベストイレブン
昨季リーグ戦出場は20試合、少し出場機会を奪われ気味か。


玉 田圭司(名古屋) FW 33歳 7、000万(-1、500万)
●W杯予選・本戦/A代表出場72
リーグ戦5得点どまりでは、これだけの減額もやむなしか。


曽 ケ端準(鹿島) GK 34歳 6、600万(±0)
●五輪予選・本戦/W杯本戦/A代表出場4/02ベストイレブン・03フェアプレイ賞/ナビスコ杯01ニューヒーロー賞
5年連続でリーグ戦全試合フルタイム出場。アントラーズでの公式戦通算出場はいよいよ500試合を突破。


伊野波雅彦(神戸→磐田) DF 28歳 6、000万(+3、000万)
●五輪予選/W杯予選/A代表出場17
降格したコンサドーレガンバに次いで失点がリーグ3番めタイだったジュビロのディフェンス立て直しへと期待も高く、倍増で初ランクイン。


永 田充(浦 和) DF 30歳 6、000万(+1、000万)
●A代表出場2
ペトロヴィッチ監督からは“フランツ”と呼ばれているそう。ベッケンバウアーになぞらえての呼び方とのこと。


岩 政大樹(鹿島) DF 31歳 6、000万(+600万)
●W杯予選・本戦/A代表出場8/07~09ベストイレブン
アントラーズでプロ10年め。今シーズンの目標は「10年の答え」。


徳 永悠平(FC東京) DF 30歳 5、800万(+1、300万)
●五輪予選・本戦/A代表出場7
2度めのオリンピック出場で、を除けばFC東京トップタイの額に。


石 川直宏(FC東京) MF 32歳 5、800万(±0)
●五輪予選・本戦/A代表出場6/03フェアプレイ賞・09ベストイレブン
よほどのことがない限り、FC東京はこの辺が限度額らしい。


佐 藤寿人(広島) FW 31歳 5、500万(+800万)
●W杯予選/A代表出場31/12MVP&得点王・05,12ベストイレブン・07,12フェアプレイ賞/08J2得点王
さぞ大幅な増額があるかと思いきや、11年の額に戻っただけ。


平 川忠亮(浦和) MF 34歳 5、500万(+500万)
アントラーズにいた新井場がセレッソに移籍し大幅減額になったため、A代表経験のない選手のうち今年の最高額に。


坪 井慶介(浦和) DF 34歳 5、500万(+500万)
●W杯予選・本戦/A代表出場40/02新人王&フェアプレイ賞・03ベストイレブン/ナビスコ杯02ニューヒーロー賞
リーグ戦5試合しか出られなかった一昨年から、レギュラーに復活して増額。


山 田暢久(浦和) DF 38歳 5、500万(+500万)
●W杯予選/A代表出場15
昨季リーグ戦出場8試合だけでも、既に30代後半でも増額。以上の5、500万トリオはレッズ生え抜きで10年以上在籍してます。


兵藤慎剛(横浜M) MF 28歳 5、000万(+1、500万)
2年連続リーグ戦全試合出場で初ランクイン。名前の読みは「シンゴウ」で、中村憲剛は「ケンゴ」。


西 川周作(広島) GK 27歳 5、000万(+500万)
●五輪予選・本戦/W杯予選/A代表出場8/12ベストイレブン
年間初優勝でも個人タイトル初受賞でも増額はこれだけ。


森 重真人(FC東京) DF 26歳 4、800万(+800万)
●五輪本戦
新キャプテンは優勝チームを上回る増額。


田 中隼磨(名古屋) DF 31歳 4、700万(±0)
●A代表出場1
理由のわからない半端な額をキープ。


興梠慎三(鹿島→浦和) FW 27歳 4、500万(+1、500万)
●五輪予選/W杯予選/A代表出場12
10年から変わらなかった額が、移籍で1.5倍になって初ランクイン。


森脇良太(広島→浦和) DF 27歳 4、500万(+1、000万)
●A代表出場2
クラブでも代表でもムードメイカー、初のA代表選出から3年を経て初ランクイン。


山 岸範宏(浦和) GK 35歳 4、500万(+500万)
え? リーグ戦出場ゼロでなぜ上がった?


増 川隆洋(名古屋) DF 34歳 4、500万(±0)
●10ベストイレブン
リーグ戦欠場1試合だけなのに、チームがリーグ7位でACLもナビスコ杯も天皇杯も無冠に終わったら据え置き。


藤 本淳吾(名古 屋) MF 29歳 4、500万(±0)
●W杯予選/A代表出場13/06新人王・10,11ベストイレブン
現役A代表だろうとやっぱり据え置き。


野 沢拓也(神戸→鹿島) MF 32歳 4、500万(-500万)
完全移籍から1年で帰ってきました。


森 崎和幸(広島) MF 32歳 4、300万(+500万)
●五輪予選/00新人王
3つ読んだ名鑑のうち2つで「影のMVP」と記載。


青山敏弘(広島) MF 27歳 4、000万(+500万)
●五輪予選/12ベストイレブン
その森崎兄とダブルボランチを組み、リーグ戦全試合にスタメン出場して初ランクイン。


梅崎司(浦和) MF 26歳 4、000万(+500万)
●五輪予選/A代表出場1
レッズ加入6年め、フランスのグルノーブルから帰国して7年めでの初ランクイン。昨季はリーグ戦33試合出場7得点とレギュラーに定着、カムバック賞なんてのがあったら間違いなく受賞しそうな活躍でした。


那須大亮(→浦和) DF 32歳 4、000万(+500万)
●五輪予選・本戦/03新人王
興梠森脇より安いが、30歳を過ぎての移籍で上がるケースのほうが少ないので。


関口訓充 (仙台→浦和) MF 28歳 4、000万(+300万)
●A代表出場3
同じく安めではあるけれど、そのままベガルタにいて増額になったかというと疑問。


青 木剛(鹿島) MF 31歳 4、000万(±0)
●五輪予選/A代表出場2
昨シーズンはボランチとしてより、主にセンターバックとして出場。


阿 部翔平(名古 屋) DF 30歳 4、000万(±0)
日刊スポーツの名鑑はなぜか毎年「年上女性に人気」という寸評を載せてます。


中 村直志(名古屋) MF 34歳 4、000万(-800万)
●A代表出場1
膝の負傷により昨季はリーグ戦出場5試合。


本 山雅志(鹿島) MF 34歳 4、000万(-2、000万)
●五輪予選・本戦/W杯予選/A代表出場28
3年続けてリーグ戦出場が20試合を割ってればさすがに大幅減額。


小 川佳純(名古 屋) MF 29歳 3、800万(-500万)
●08新人王&ベストイレブン
リーグ戦31試合も出ていても減額。


太田宏介(FC東京) DF 26歳 3、600万(+800万)
●A代表出場1/11フェアプレイ賞
骨折で長期離脱したシーズンの翌年なのになぜか増額で初ランクイン。


森 崎浩司(広島) MF 32歳 3、600万(+100万)
●五輪予選・本戦
若干の増額で、兄に続いて初ランクイン。


矢島卓郎(川崎) FW 29歳 3、600万(+100万)
初ランクイン。昨季はフロンターレで日本人選手トップ、チーム全体でも2位の7得点。


中 沢聡太(G大阪→川崎) DF 31歳 3、600万(-400万)
去年ガンバにいた中では唯一のランクイン。ていうか、ガンバから移籍した選手ってそんなにいないし。

MF21人/DF19人/FW7人/GK4人 計51人(前年より-8人)
浦和14人/名 古屋9人/鹿島6人/川崎5人 /広島5人/FC東京5人/横浜M4人/磐田3人//仙台・鳥栖・柏・清水・大宮・C大阪・新潟・甲府・湘南・大分ゼロ

◆ランク外になった選手

田中達也(浦和→新潟) FW 31歳 3、500万(-3、500万)
中田浩二(鹿島) MF 34歳 3、500万(-1、300万)
新井場徹(鹿島→C大阪) DF 34歳 3、000万(-3、000万)
谷口博之(横浜M→柏) MF 28歳 3、000万(-1、500万)
羽生直剛(FC東京→甲府) MF 34歳 2、400万(-3、100万)
高木和道(神戸→大分) DF 33歳 1、800万(-2、000万)
梶山陽平(FC東京→パナシナイコス〈ギリシャ〉 MF 28歳 海外移籍のため資料なし
大黒将志(横浜M→杭州緑城〈中国〉 FW 33歳 海外移籍のため資料なし
小野伸二(清水昨季途中にウェスタンシドニー〈オーストラリア〉 MF 34歳 海外移籍のため資料なし
小林大悟(清水ヴァンクーヴァーホワイトキャップス〈カナダ・MLS〉 MF 30歳 海外移籍のため資料なし
山瀬功治(川崎→京都) MF 32歳 J2移籍のため資料なし
高原直泰(清水東京V) FW 34歳 J2移籍のため資料なし
岩下敬輔(清水昨季途中にG大阪) DF 27歳 J2降格のため資料なし
今野泰幸(G大阪) DF 30歳 J2降格のため資料なし
加地亮(G大阪) DF 33歳 J2降格のため資料なし
遠藤保仁(G大阪) MF 33歳 J2降格のため資料なし
二川孝広(G大阪) MF 33歳 J2降格のため資料なし
明神智和(G大阪) MF 35歳 J2降格のため資料なし
北本久仁衛(神戸) DF 32歳 J2降格のため資料なし


この冬の移籍市場をほぼ独走したレッズが、4千万~1億の選手のうち最低3人は確実に控えに回る豪華さ。一方でサンフレッチェの上げ幅は小さく、いったいどこがリーグ優勝したのかわからない感じになりました。
ガンバヴィッセルと高額選手が多かったチームが降格したせいもありますが、ランクイン選手ゼロなのが10チーム、初めてJ1過半数となりました。中でも「どうした?」と思ったのがエスパルスで、昨シーズン途中からこの冬にかけて高額選手がごっそりいなくなりました。
今年は昇格3チームも含め、ここに選手名が出てこないチームのほうが気になるんですが。それではご覧くださいませ。

→→→→→13年J1全18チーム全選手年俸リストへ→→→→→