J2各トップチーム所属全選手のJ1/J2リーグ戦出場数をただ足しただけの数字と、日本人選手の平均年齢のデータ。今年はリーグ戦開幕3月4日時点と、ある理由により7月15日時点の集計データを載せました。ええ、ある1人の選手のために。ではどうぞ。
モンテディオ山形 Montedio Yamagata
監督 奥野僚右 44歳
日本人選手リーグ戦出場数 1345〈3位〉/1586〈5位〉
平均年齢 26.778歳〈9位〉→〈8位〉(前年より-0.15歳)
外国籍選手 なし
全選手リーグ戦出場数 1345〈3位〉→〈4位〉/1586〈8位〉
Mr.モンテディオ 秋葉勝
◆山形県生まれユース出身で在籍最長11年め。ユース史上2人めのトップチーム昇格。
チームここ数年の外国籍選手の戦力にならなさのせいか、Jリーグに久々に日本人選手だけのチームが現出しました。
あんまり補強したとは言いがたいところですが、攻撃に関しては新加入の中島に萬代、それに新人の宮阪が機能していて優勝争いしています。
水
戸ホーリーホック Mito
Hollyhock
監督 柱谷哲二 48歳
市川大祐(甲府→) DF 32歳 Jr.ユース代表/ユース代表/五輪予選/W杯本戦/A代表出場10 347/0
吉
原宏太 FW 34歳 五輪予選/A代表出場1 228/112
鈴木隆行 FW 36歳 ユース代表/W杯予選・本戦/A代表出場55/ナビスコ杯00ニューヒーロー賞 108/20
橋本晃司(名古屋→) MF 26歳 5/0
三島康平(神戸→) FW 25歳 4/0
坂井洋平(SC相模原〈関東リーグ2部〉→) MF 26歳 2/14
本間幸司 GK 35歳 JFL99ベストイレブン 0/407
岡田佑樹 DF 29歳 0/162
尾本敬 DF 28歳 0/129
村田翔 MF 25歳 Jr.ユース代表 0/64
島田祐輝 MF 26歳 0/58
輪湖直樹(徳島→) DF 23歳 Jr.ユース代表/ユース代表 0/58
西岡謙太 MF 25歳 0/56
加藤広樹 DF 26歳 0/36
塩谷司 DF 24歳 0/35
小沢司 MF 24歳 0/29
岡本達也 FW 26歳 Jr.ユース代表/ユース代表 0/24
代健司 DF 23歳 0/5
小野博信 GK 25歳 0/4
飯田優二 MF 20歳 0/1
笠原昂史 GK 24歳 0/0
岩舘直(アルテ高崎〈JFL〉→) GK 24歳 0/0
金久保彩 MF 23歳 0/0
石神幸征(プ
ロデビュー) DF 22歳 0/0
鈴木雄斗(プ
ロデビュー) MF 19歳 Jr.ユース代表 0/0
内田航平(プ
ロデビュー) MF 19歳 0/0
日本人選手リーグ戦出場数 694〈9位〉/1214〈15位〉
平均年齢 25.73歳〈16位〉(前年より+1.00歳)
外国籍選手
ロメロフランク MF 25歳 ペルー出身 0/31
キム・ヨンギ(プロデビュー) DF 23歳 韓国出身 Jリーグ初登録
ファン・ジュヒュン(プロデビュー) MF 18歳 韓国元Jr.ユース代表 Jリーグ初登録 ※3月30日加入
全選手リーグ戦出場数 694〈10位〉/1245〈15位〉
Mr.ホーリーホック 本間幸司
◆地元茨城県の出身で、JFL時代の99年から連続在籍14年め。その前にはレッズに3年いたけど公式戦出場ゼロだったし、ホーリーホックだけでJリーグ出場400試合超えたし、まぁいっかと。なお生え抜きでは加藤が、特別指定選手だった年を入れると5年め。
昨シーズン途中加入でチーム得点王タイ(といっても5得点だけど)になった隆行に、吉原、さらに今季は市川も加わって、ちょっと前なら考えられませんでしたね、このチームに元日本代表が同時に3人も在籍するなんて。優勝はムリでもプレイオフ圏ならなんとかって感じですが、それよりもJ1ライセンスを得ることのほうが難しいかもしれません。
栃
木SC Tochigi
SC
監督 松田浩 52歳
日本人選手リーグ戦出場数 183〈20位〉→223〈20位〉/2136〈2位〉→2167〈2位〉
平均年齢 26.783歳〈8位〉→26.67歳〈10位〉(前年より+0.81歳)
外国籍選手
パウリーニョ MF 23歳 ブラジル出身 0/39
サビア FW 30歳 ブラジル出身 0/20
ジャイロ(メトロポリターノ〈ブラジル〉→) FW 21歳 ブラジル出身 Jリーグ初登録 ※3月9日登録抹消→7月13日メトロポリターノに移籍
ユ・デヒョン(プロデビュー) DF 22歳 韓国元Jr.ユース代表 Jリーグ初登録
チャ・ヨンファン(プロデビュー) MF 22歳 韓国元フットサル代表 Jリーグ初登録 ※3月9日加入
全選手リーグ戦出場数 183〈20位〉→223〈20位〉/2195〈3位〉→2226〈2位〉
Mr.トチギ 赤井秀行
◆大卒で加入して在籍最長5年め、JFL時代を知る唯一の現役選手。
今年もJ1の若手とJ2のベテランを中心に大幅補強。シーズン開幕後にチャの加入が決まり、外国籍枠が埋まっていたんでせっかく新加入したジャイロを選手登録抹消、練習だけ参加させるってな事態も引き起こしてくれました。
一昨年、昨年と一時は上位に食い込みましたが、今年はさて? 他のJ2チームと違って外国籍枠がシーズン前から埋まっていたり、財政面も気がかりです。
ザ スパ草津 Thespa Kusatsu
監督 副島博志 53歳
日本人選手リーグ戦出場数 39〈22位〉/1534〈8位〉
平均年齢 25.5歳〈17位〉(前年より-0.54歳)
外国籍選手
キム・ソンヨン(京都→) FW 25歳 北朝鮮元A代表 A代表出場2 25/8
リンコン FW 29歳
ブラジル出身 0/86
ヘベルチ(パウリスタ〈ブラジル〉→) MF 24歳
ブラジル出身 Jリーグ初登録
アレックスラファエル(コメルシアル〈ブラジル〉→) FW 24歳
ブラジル出身 Jリーグ初登録 ※6月28日加入
全選手リーグ戦出場数 64〈22位〉/1628〈7位〉
Mr.ザスパ 北一真
◆在籍最長9年めの生え抜き、JFL時代から在籍する唯一の現役。昨季はリーグ戦33試合出場で、09年以来2度めの正キーパーのシーズンを過ごした。
戸田がゼルビアに移ったために、J1出場数がガタッと減りました。J2出場数も昨季より微減、平均年齢も少し若返り、今年はJ2残留できればOKと割り切ったんでしょうか。
ジェ フユナイテッド市原・千葉 Jef United Ichihara Chiba
監督 木山隆之 40歳
山口智(G大阪→) DF 34歳 ユース代表/五輪予選/W杯予選/A代表出場2/06~08ベストイレブン 448/0
坂本将貴 MF 34歳 275/43
佐藤勇人 MF 30歳 ユース代表/A代表出場1 220/72
山口慶 MF 29歳 ユース代表 170/63
兵働昭弘(柏→) MF 30歳 168/0
深井正樹 FW 32歳 158/55
櫛野亮 GK 33歳 ユース代表 157/22
佐藤健太郎(山形→) MF 28歳 92/42
青木良太 DF 28歳 Jr.ユース代表/ユース代表 68/51
岡本昌弘 GK 29歳 ユース代表 65/52
竹内彬 DF 29歳 63/36
田中佑昌(福岡→) MF 26歳 Jr.ユース代表/ユース代表 54/209
高橋峻希(浦和→) DF 22歳 Jr.ユース代表/ユース代表 53/0 ※7月15日加入
渡辺圭二 DF 27歳 ユース代表 44/23
藤田祥史(横浜FC→) FW 29歳 34/136
米倉恒貴 MF 24歳 27/47
荒田智之(磐田→) FW 27歳 26/76
大塚翔平(G大阪→) FW 22歳 Jr.ユース代表/ユース代表 6/0 ※3月26日加入
大久保択生 GK 23歳
ユース代表 0/40
伊藤大介 MF 25歳 0/35
久保裕一 FW 24歳 Jr.ユース代表 0/28 ※7月1日鳥取に移籍
佐藤祥(プ
ロデビュー) MF 19歳 0/2
井出遥也(プ
ロデビュー) MF 18歳 Jr.ユース代表 0/1
武田英二郎(横浜M→) DF 24歳 Jr.ユース代表 0/0
藤本修司 DF 24歳 0/0 ※7月1日鳥取に移籍
戸島章 FW 21歳 0/0
佐藤慎之介 GK 21歳 0/0
大岩一貴(プ
ロデビュー) DF 23歳 五輪予選 0/0
町田也真人(プ
ロデビュー) MF 23歳 0/0
日本人選手リーグ戦出場数 2069〈1位〉→2128〈1位〉/1033〈17位〉→1005〈18位〉
平均年齢 26.444歳〈11位〉→26.30歳〈12位〉(前年より-1.41歳)
外国籍選手
リカルドロボ(柏→) FW 28歳 ブラジル出身 0/67 ※6月20日加入
マークミリガン(メルボルンヴィクトリー〈オーストラリア〉→) DF 26歳 オーストラリア元ユース&五輪代表・現A代表 W杯予選・本戦/A代表出場13 0/44 ※3月27日レンタル移籍から復帰→7月7日契約終了
オーロイ FW 35歳 ノルウェー元A代表 0/20
レジナルド(シエナ〈イタリア2部〉→) FW 29歳 ブラジル出身 Jリーグ初登録 ※3月8日加入→6月18日退団
全選手リーグ戦出場数 2069〈2位〉→2128〈1位〉/1053〈18位〉→1092〈18位〉
Mr.ジェフ 岡本昌弘
◆千葉県生まれでジェフひとすじ12年めのJr.ユース出身選手。昨季は初のリーグ戦フル出場を達成。
シーズンが始まった後も選手の出入り激しいですけども。選手の獲得元はガンバにレイソルにとJ1中心だったり、元日本代表とかイタリアリーグにいる選手とか呼んでこれたり、それでいて平均年齢は1歳以上も若返ってたり、他チームから見たらまぁうらやましいこと。
しっかり優勝争いしてますし、財政面でも施設面でもJ1ライセンス取得に問題なさそうなチームって、J2ではここだけじゃないですかね。あーうらやましい。
東 京ヴェルディ Tokyo Verdy
監督 川勝良一 54歳
日本人選手リーグ戦出場数 2069〈1位〉→2084〈2位〉/1224〈14位〉
平均年齢 26.79歳〈7位〉→26.72歳〈9位〉(前年より+0.22歳)
外国籍選手
ジョジマール(愛媛→) FW 25歳 ブラジル出身 2/119
アレックス(草津→) MF 27歳 ブラジル出身 0/46
ペ・デウォン(プサン交通公社〈韓国2部〉→) DF 24歳 韓国出身 Jリーグ初登録 ※6月1日加入
全選手リーグ戦出場数 2071〈1位〉→2086〈2位〉/1389〈12位〉
Mr.ヴェルディ 高橋祥平
◆生え抜き在籍最長、21歳だけどプロ4年め。ユース所属の09年には2月に2種登録→3月に開幕スタメンフル出場→5月にプロA契約とトントン拍子に出
世、リーグ戦25試合に出場してレギュラーに定着する。まだ若手だけど小学生のときのジュニアチームからヴェルディ育ちだし東京都出身だし、何
しろプロ2年めの小林にキャプテンを任せるチームだし。
通算在籍では10年と数ヶ月の飯尾がトップで、他にも柴崎が8年、土屋が7年、土肥も既に4年。また、在籍3年めの佐伯はJリーグ発足前の読売クラブだった時代からJr.ユースとユースに所属していたが、ジュビロでプロデビューしている。
今年で4季連続のJ2だってのにJ1出場数は去年より少し増、J2出場数は日本人選手に限れば少し減。優勝も狙える順位にはいますが、J1ライセンスを得る資格はあるんでしょうか?
セレッソから加わった杉本はシーズン途中の加入ながら、7月17日までの短期レンタル移籍。セレッソに五輪代表候補が4人以上いたための移籍でしたが、その甲斐あってJ2から唯一の本戦出場を果たしました。なお、このデータの集計時点より後ですが、背番号10をつけた今季のキャプテン小林がシーズン途中で移籍(→磐田)なんて面白い事態も起きています。また、9月に入って川勝監督が辞任しました。
FC町田ゼルビア FC Machida Zelvia
監督 アルディレス アルゼンチン出身 60歳 98最優秀監督賞
日本人選手リーグ戦出場数 552〈13位〉/388〈22位〉→422〈22位〉
平均年齢 26.22歳〈13位〉→25.96歳〈15位〉(前年資料なし)
外国籍選手
ディミッチ FW 31歳 セルビア出身 0/0
コリンマーシャル(ヴィーキングル〈アイスランド2部〉→) MF 28歳 スコットランド出身 Jリーグ初登録 ※3月9日加入
全選手リーグ戦出場数 552〈13位〉/388〈22位〉→422〈22位〉
Mr.ゼルビア 柳崎祥兵
◆駒沢大学から07年に加入し5年間でリーグ戦107試合に出場、関東社会人リーグ1部からチームとともに上がってきた。昨シーズンは出場時間がチーム最長だったそうだけど、今年は庄司やマーシャルの加入で少し出場機会が減っているのが残念。
在籍期間最長は津田で、まだ東京都リーグだった05年に加入。04年ヴァンフォーレでのシーズン終了後に一旦は現役引退、アマチュア選手として活動しながら、受験勉強→大学→大学院と学業も両立させMBA(経営学修士)も取得。→06年当時のインタビュー記事
ようやくここに柳崎の!崇文の!修行の!そして勝又の名前が書けますよ! 去年インカレで初優勝した専修大で大会MVP&キャプテンだった庄司も楽しみな人材です。
使
用している町田市立陸上競技場がメインスタンドを中心に改修が進行中で、今シーズンは満席になっても7千人くらい?とか。そのメインスタンドをふさぐ
形で建て
られた仮設メディアセンターのせいでさらに膨らんだ改修費用とか。駐車場も自然保護とかが絡んで、工事がシーズン中の今も進行中とか。今ある駐車場は
屋
台村&イベントスペースと臨時バスの発着場に使われてて、一般客は自家用車で来られないだとか。最寄り駅からのアクセスが現実的には路線バス+急坂10分
以上徒歩か割高な臨時直行バスだけで、入場者数や開催日時によっては乗車待ちも渋滞もごついとか。クラブゼルビスタに入会したけど住所が間違って
て会員証が届くの遅れたりとか、メールで訂正を願い出ても会報の配達はまた間違った住所のままだったりとか…。いろいろ問題山積で、そもそも冷静に見れば
降格候
補の最右翼ですが、カネかけてJリーグ基準に改修完了したらJリーグにいなかったなんてことないよう発奮してほしいです。
選手でもコーチングスタッフでもないけど重要なのが10年に就任した唐井直GM。過去にエスパルスとヴェルディとジェフでチーム運営に携わってきた人で、今年も平本、戸田、ジェフのユースにいた加藤、エスパルス史上最強監督に選ばれたアルディレス監督の加入に関わったようです。ただ、ヴェルディGMは05年J2降格決定後に退任、オシムを呼んできた祖母井GMの後任だったジェフGMも成績不振から1シーズンだけで解任と、近年は成績でも運営面でもパッとしないのが気になります。
横
浜FC Yokohama
FC
監督 岸野靖之 54歳 ※3月18日解任 山口素弘 43歳 ※3月22日就任
日本人選手リーグ戦出場数 1131〈7位〉/1899〈3位〉
平均年齢 28.04歳〈2位〉(前年より+1.18歳)
外国籍選手
ホベルト(FC東京→)
MF 33歳 ブラジル出身 76/100 ※6月30日引退
ペ・スンジン(徳島→) DF 25歳 韓国元ユース&五輪代表 0/112
カイオ FW 25歳 ブラジル出身 0/99
パク・テホン DF 21歳 韓国元Jr.ユース&ユース代表 0/25
ナ・ソンス(プロデビュー) MF 19歳 韓国元Jr.ユース代表・現ユース代表 Jリーグ初登録
全選手リーグ戦出場数 1207〈7位〉→1131〈7位〉/2235〈2位〉→2135〈3位〉
Mr.横浜FC 八角剛史
◆生え抜き在籍最長5年め、4年続けてリーグ戦2ケタ出場。なお通算在籍最長はカズで6年3カ月。
カズがいるところに永井に田原に大久保が加入と、今年もフォワードはまぁ豪華。シーズン序盤の不振を、選手の補強なく監督の交代だけで盛り返した点はちょっと驚きです。
それから、ホベルトおつかれさま。
湘 南ベルマーレ Shonan Bellmare
監督 チョウ・キジェ 韓国国籍 43歳
日本人選手リーグ戦出場数 523〈14位〉/989〈18位〉→988〈19位〉
平均年齢 24.58歳〈20位〉→24.70歳〈21位〉(前年より-1.01歳)
外国籍選手
ハン・グギョン MF 22歳 韓国元Jr.ユース&ユース代表・現五輪代表 19/30
キリノ(札幌→) FW 27歳 ブラジル元Jr.ユース&ユース代表 7/65 ※7月11日加入
キム・ヨンギ GK 27歳 韓国国籍 0/90
マセナ(パウリスタ〈ブラジル〉→) FW 23歳 ブラジル出身 Jリーグ初登録 ※5月7日契約解除
アレックス(グレミオマリンガ〈ブラジル〉→) FW 19歳 ブラジル出身 Jリーグ初登録 ※4月27日加入
全選手リーグ戦出場数 542〈14位〉→549〈14位〉/1109〈17位〉→1173〈17位〉
Mr.ベルマーレ 坂本紘司
◆現所属選手のうち在籍最長、ジュビロに3年所属した後に加入して今年で13年め、背番号8の3年B組ベル八先生(Bはベルマーレの頭文字)。他のJリーグチームの経験がある選手は基本Mr.○○
にはしないけれど、今年BMWスタジアム平塚に行ったらメンバー発表で坂本が「湘南魂」と書いて“バンディエラ”と紹介されてたんでもうしかた
ないです。移籍未経験に限ると最長は6年めの山口とキム。
降格2年めはJ1/J2とも出場数が大きく減って若返り、ついでに監督もJリーグ1年生に。永木、遠藤、高山、阿部など在籍2年めの選手を中心に好調ですが、このチームは戦力以上に胸スポンサーなど資金力が欲しいところでしょう。
ヴァンフォーレ甲府 Ventforet Kofu
監督 城福浩 51歳
日本人選手リーグ戦出場数 1237〈5位〉→〈6位〉/1636〈4位〉
平均年齢 27.73歳〈3位〉→27.17歳〈4位〉(前年より-0.71歳)
外国籍選手
ダヴィ FW 28歳 ブラジル出身 53/39
ドウグラス(グレミオバルエリ〈ブラジル〉→) DF 27歳 ブラジル出身 Jリーグ初登録
ピンバ(アトレチコパラナエンセ〈ブラジル〉→) MF 22歳 ブラジル元ユース代表 Jリーグ初登録
レナト(PSTC〈ブラジル〉→) FW 20歳 ブラジル出身 Jリーグ初登録
チェ・ソングン(プロデビュー) MF 21歳 韓国元Jr.ユース代表・現ユース代表 Jリーグ初登録
全選手リーグ戦出場数 1290〈5位〉/1675〈5位〉
Mr.ヴァンフォーレ 石原克哉
◆地元山梨県の韮崎市出身、韮崎高校から大卒加入して在籍最長12年め。スタジアムで観たら、サイドを駆け上がるスピードがけっこう速くてビックリした。
そこまで有名な選手はあまりいませんが、安定した戦力はあるような。だいたい外国籍枠4人をフルで使ってるチームってJ2じゃ少ないですし(たぶんレナトがC契約)。
昨シーズン途中からいるダヴィがJ2得点王ほぼ独走の割りに、順位が安定しないのが気になりますが。
松本山雅FC Matsumoto Yamaga F.C.
日本人選手リーグ戦出場数 276〈19位〉/1354〈12位〉
平均年齢 26.83歳〈6位〉→〈7位〉(前年資料なし)
外国籍選手
イ・ジョンミン DF 25歳 韓国元Jr.ユース代表 0/2 ※6月29日契約解除
ユン・ソンヨル(町田ゼルビア〈JFL〉→) MF 25歳 韓国出身 Jリーグ初登録 ※6月1日加入
エイジソン(アメリカーノ〈ブラジル〉→) FW 24歳 ブラジル出身 Jリーグ初登録 ※7月12日契約解除
チェ・スビン(サラブリFC〈タイ〉→) FW 24歳 韓国元Jr.ユース代表 Jリーグ初登録 ※6月1日加入
全選手リーグ戦出場数 276〈19位〉/1356〈13位〉→1354〈13位〉
Mr.山雅 今井昌太
◆地元長野県生まれで生え抜き在籍最長6年め。北信越社会人リーグだった頃を知るのは他に5年めの阿部、4年めの石川と鉄戸と北村、それに岐阜とホーリーホックで計3年過ごしてから昨シーズン戻ってきた片山。
同じJ2初参戦のゼルビアから見ると、選手の人数が多かったり、良輔(10年ゼルビア所属)&徹也の兄弟2トップなど呼び物があったり、スタジアムがまったく改修の必要なかったり、うらやましいです。良輔は8月になってヴェルディに完全移籍しましたけど。
カ
ターレ富山 Kataller
Toyama
監督 安間貴義 43歳
日本人選手リーグ戦出場数 349〈18位〉→362〈18位〉/1557〈7位〉→1540〈7位〉
平均年齢 26.54歳〈10位〉→26.35歳〈11位〉(前年より+0.61歳)
外国籍選手
ソ・ヨンドク MF 23歳 韓国
元ユース代表 5/29
全選手リーグ戦出場数 354〈18位〉→367〈18位〉/1586〈8位〉→1569〈10位〉
Mr.カターレ 朝日大輔
◆前身チームYKK APのさらに前身YKKから数えて今年で10年め。もうひとつの前身チームアローズ北陸にいたのが西野と木本。以上の3人を除く全員が、現在のチーム名になってからの加入。
シーズン開幕前、他のJリーグチームへの移籍は内藤(→草津)と舩津(→C大阪)の2人、Jリーグチームからの加入は山瀬など3人と、J2では例外的に動きが少ないチーム。週刊サッカーダイジェスト増刊の名鑑によれば、目標は10位だそう。今年は背伸びするよりも、屈んでジャンプの準備をすることを望んだ、と考えればいいのでしょうか。
FC岐阜 FC Gifu
監督 行徳浩二 47歳
日本人選手リーグ戦出場数 655〈11位〉/1463〈10位〉→1441〈11位〉
平均年齢 26.96歳〈5位〉→26.92歳〈6位〉(前年より
+1.09歳)
外国籍選手
リ・ハンジェ MF 30歳 北朝鮮元
ユース&A代表 五輪予選/W杯予選/A代表出場7 92/70
ブルーノ FW 23歳 ブラジル出身 0/9 ※6月1日鈴鹿ランポーレ〈東海リーグ〉に移籍
キム・ドングォン(ポハン〈韓国〉→) DF 20歳 韓国出身 Jリーグ初登録 ※7月6日FC大阪〈関西リーグ2部〉に移籍
キム・ジョンヒョン(プロデビュー) MF 22歳 韓国元ユース代表 Jリーグ初登録 ※3月9日加入
全選手リーグ戦出場数 747〈9位〉/1542〈10位〉→1511〈11位〉
Mr.ギフ 冨成慎司
◆大卒で加入して4年め、今年唯一の岐阜県出身選手。なお在籍最長はアビスパから移籍してきて5年めの川島。
岐阜県と何の所縁もない服部の加入とかこれまでになく豪華な陣容だと思ってたら、4月にはリーグ側から予算管理団体に指定されたり、主に新フォワードを獲得するための「ストライカー募金」を始めていたり…。ひとすじの希望は、昨シーズン16試合に出場、特別指定選手にも関わらず主力になった地主園でしょうか。
京 都サンガF.C. Kyoto Sanga F.C.
監督 大木武 51歳
日本人選手リーグ戦出場数 609〈12位〉→596〈12位〉/1120〈16位〉
平均年齢 23.77歳〈22位〉→23.84歳〈22位〉(前年より+0.36歳)
外国籍選手
バヤリッツァ(陝西宝栄〈中国〉→) DF 31歳 セルビア出身 39/0
ドゥトラ FW
24歳 ブラジル出身 26/30 ※3月29日鹿島に移籍
サヌ(ケルン〈ドイツ〉→) MF 28歳 ブルキナファソ元ユース代表・現A代表 W杯予選/A代表出場18 26/0 ※4月26日加入
チョン・ウヨン MF 23歳 韓国現五輪代表 0/31
ファン・テソン(プ
ロデビュー) DF 23歳 韓国元ユース代表候補 Jリーグ初登録
全選手リーグ戦出場数 674〈11位〉→661〈12位〉/1181〈16位〉→1190〈16位〉
Mr.サンガ 中山博貴
◆高卒加入で在籍最長9年め。昨シーズンはリーグ戦全試合フル出場したキーパー水谷に次ぐ35試合に出場。
既に全国CM出演も果たしている久保&杉本を含む日本人ルーキーは6人ともユースからの昇格で、平均年齢はダントツの若さ。新人を除く外国籍選手はともにJ1経験あり。他のチームから見たらうらやましいこと山の如し。
ガ イナーレ鳥取 Gainare Tottori
監督 吉沢英生 40歳 JFL06最優秀監督賞
日本人選手リーグ戦出場数 432〈16位〉/1240〈13位〉→1268〈13位〉
平均年齢 27.72歳〈4位〉→27.73歳〈3位〉(前年より-0.77歳)
外国籍選手
キム・ソンミン MF 21歳 韓国元ユース代表 0/17
ケニークニンガム(サンカルロス〈コスタリカ〉→) FW 27歳 コスタリカ現A代表 A代表出場3 Jリーグ初登録
ロイスミス(オリオン〈コスタリカ〉→) DF 22歳 コスタリカ元五輪&A代表 A代表出場2 Jリーグ初登録
全選手リーグ戦出場数 432〈16位〉/1257〈14位〉→1285〈14位〉
Mr.ガイナーレ 実信憲明
◆大卒加入し今年で10年め。昨シーズンは出場停止を除けばリーグ戦全試合出場、9ゴールでチーム得点王にもなる。
コスタリカとは、また面白いとこから連れてきたもんです。服部(→岐阜)などが抜けても、平均年齢は依然J2きっての高さ。
ファ ジアーノ岡山 Fagiano Okayama
監督 影山雅永 45歳
日本人選手リーグ戦出場数 478〈15位〉→477〈15位〉/860〈21位〉→835〈21位〉
平均年齢 24.53歳〈21位〉→24.91歳〈19位〉(前年より+0.64歳)
外国籍選手
アンデルソン(新潟→) FW 29歳 ブラジル出身 11/0
チアゴ FW 35歳
ブラジル出身 10/26
キム・ミンギュン MF 24歳
韓国元ユース代表 0/35
ゴ・ダイム(プロデビュー) FW 19歳 韓国国籍 Jリーグ初登録 ※3月29日岡
山ネクスト〈中国リーグ〉に登録変更
全選手リーグ戦出場数 499〈15位〉→498〈15位〉/921〈20位〉→896〈21位〉
Mr.ファジアーノ 該当者なし
◆生え抜き在籍最長は4年めの田所だけど、まだリーグ戦出場が少ないかなと。全選手で在籍最長はマレーシア出身の竹田で、リザーブズ〈JFL〉含めジェフで3年と数ヶ月過ごした後08年途中に加入、今年でいちおう5シーズンめ。
今年も服部とかアンデルソンとかいい選手を入れてますが、久木田をレンタル(→松本)に出したりストヤノフの現役引退を容認したりちょっとちぐはぐな印象。ちなみにストヤノフはサッカースクールやレストランを開く準備をしてたり、フットサルの広島県3部リーグでプレイしてたりだそうです。
徳 島ヴォルティス Tokushima Vortis
監督 小林伸二 52歳 05監督特別賞
日本人選手リーグ戦出場数 1298〈4位〉/2173〈1位〉
平均年齢 28.30歳〈1位〉(前
年より+0.80歳)
外国籍選手
アレックス(鹿島→) MF 29歳 ブラジル出身 110/209 ※7月1日加入
エリゼウ DF 33歳 ブラ
ジル出身 19/114 ※7月6日登録抹消
オ・スンフン GK 24歳 韓国出身 0/41
ドウグラス FW 25歳 ブラジル出身 0/35
ジオゴ(札幌→) FW 29歳 ブラジル出身 0/15
キム・ジョンミン FW 20歳
韓国出身 0/1
全選手リーグ戦出場数 1317〈4位〉→1408〈3位〉/2379〈1位〉→2474〈1位〉
Mr.ヴォルティス 該当者なし
◆いやー、何しろ移籍未経験者が3年めのオと2年めのキムだけですもん。今年で在籍4年めで数ヶ月だけ日系ベルマーレ〈パラグアイ4部〉に行っていた石川は、将来的にはMr.の資格ありそうですけど。
J1未経験のチームなのに、J1リーグ戦未経験の日本人選手はわずか4人、去年までJ1だったモンテディオと同人数で今季最少。一方のJ2出場数も今季トップ、さらに平均年齢トップの座も奪還した、例年以上にベテラン頼みの陣容となりました。
監督も過去2回トリニータとモンテディオでJ1昇格を成し遂げた小林監督に交代し、ついでにホームスタジアム鳴門大塚のバックスタンド工事も開始され、もうJ1昇格は絶対だろうって態勢の今シーズンでしたが…。これから巻き返しが始まるんでしょうか?
愛 媛FC Ehime FC
監督 バルバリッチ クロアチア出身 50歳
日本人選手リーグ戦出場数 390〈17位〉/1476〈9位〉
平均年齢 26.0歳〈15位〉→〈14位〉(前年より-0.24歳)
外国籍選手
アライール(京都→) DF 30歳 ブラ
ジル出身 23/162
トミッチ(広島→) MF 29歳 クロアチア元Jr.ユース&ユース代表 9/0
全選手リーグ戦出場数 422〈17位〉/1638〈6位〉
Mr.エヒメ 赤井秀一
◆生え抜き在籍最長の9年め、昨季は5月に足首を骨折したがシーズン終盤には復帰。JFL時代からいるのは他にホンダルミノッソ狭山〈関
東リーグ〉から加入して8年めの関根で、昨季は同様に骨折してシーズン終盤に復帰。
今年も25歳未満の選手が他チームから5人加入。去年の斎藤みたいに若手が芽を出す場として定着してきたような気がしますが、クラブとしてそれでいいのか?とも。
アビスパ福岡 Avispa
Fukuoka
監督 前田浩二 43歳
日本人選手リーグ戦出場数 1234〈6位〉→1252〈5位〉/901〈19位〉→1010〈17位〉
平均年齢 26.09歳〈14位〉→26.25歳〈13位〉(前年より+0.87歳)
外国籍選手
キム・ミンジェ DF 23歳 韓国元Jr.ユース代表 18/0
ソン・ジョンリュン MF 21歳 北朝鮮元Jr.ユース代表 0/0
サミル(サンパイオコヘイア〈ブラジル〉→) FW 31歳 ブラジル出身 Jリーグ初登録 ※3月14日加入
オ・チャンヒョン(プロデビュー) DF 23歳 韓国元ユース代表 Jリーグ初登録
全選手リーグ戦出場数 1252〈6位〉→1270〈6位〉/901〈21位〉→1010〈20位〉
Mr.アビスパ 神山竜一
◆生え抜きで在籍最長10年め。昨シーズン正キーパーを争った六反がマリノスに移籍し、リーグ戦出場経験があるチーム唯一のキーパーとなる。
ギ
ラヴァンツ北九州 Giravanz
Kitakyushu
監督 三 浦泰年 47歳
日本人選手リーグ戦出場数 142〈21位〉/1559〈6位〉
平均年齢 25.04歳〈18位〉(前年より-2.67歳)
外国籍選手
レオナルド MF 26歳 ブラジル出身 0/129
キム・ジョンピル MF 20歳 韓国
出身 0/18
全選手リーグ戦出場数 142〈21位〉/1706〈4位〉
Mr.ギラヴァンツ 該当者なし
◆移籍未経験で在籍最長の多田とキムが、何しろやっと2年めだし。なお前身のニューウェーブ北九州の時代を知るのは5年めの冨士と4年めの大島(ともに徳島→)、同じく4年めの関(熊本→)に川鍋(栃木→)、それにレイソルでJ1を、リバープレートでアルゼンチンを経験している通算在籍4年弱の池元。
あまり有名な選手はいないながら、J2出場数では意外に上位に。今年観た試合ではチームとしてよくまとまっているかなと。ひょっとしたら昇格プレイオフ圏内の6位にはギリギリ届くかも。渡は今年に入ってからU-19代表に選ばれています。
ロ アッソ熊本 Roasso Kumamoto
監督 高木琢也 45歳
日本人選手リーグ戦出場数 814〈8位〉→1120〈8位〉/1384〈11位〉→1456〈10位〉
平均年齢 26.44歳〈12位〉→27.04歳〈5位〉(前年より+1.54歳)
外国籍選手
チェ・クンシク(栃木→) FW 31歳 韓国出身 0/74
ファビオ MF 22歳 ブラジル出身 0/55
全選手リーグ戦出場数 814〈8位〉→1120〈8位〉/1513〈11位〉→1585〈9位〉
Mr.ロアッソ 西森正明
◆生え抜き在籍最長6年め、地元熊本市出身で中盤に加えサイドバックやフォワードもやる。チーム名が「ロッソ」だった頃からいるのは他に市村、福王、矢野、吉井の計5人で、市村と福王は九州社会人リーグから所属。
シーズン開幕時点でフォワード登録がわずか3人じゃ、昨季からの得点力不足はやっぱり解消されず。それを受けての北嶋など元レイソルの選手が多いのは、選手→コーチ→監督と10年以上をレイソルで過ごし、今シーズン開幕直後にロアッソGMから昇格した池谷友良社長のコネと思われます。
6月28日放送されたNHK『仕事ハッケン伝』で披露された限りでは、チーム成績だけでなく観客動員やスポンサー収入でもかなり危機的な状況にあるようですが。カネがなければ知恵を出して、何とかがんばってほしいです。上記番組内でスピードワゴン小沢が知恵を出した2つの企画、選手への言葉をピッチ上からマイクでしゃべれる「叫べメッセージ!!」と、選手に関するクイズが出題される「ロアッソ選手ってこんな人!クイズ」は、現在もホームゲームで行われています。
大 分トリニータ Oita Trinita
監督 田坂和昭 41歳
日本人選手リーグ戦出場数 664〈10位〉/900〈20位〉
平均年齢 24.72歳〈19位〉→〈20位〉(前年より+1.07歳)
外国籍選手
チェ・ジョンハン FW
23歳 韓国元ユース代表・現五輪代表 4/62
イ・ドンミョン FW 25歳 韓国出身 0/51
キム・チャンフン(プロデビュー(→C大阪)→) DF 22歳 韓国現五輪代表 Jリーグ初登録
キム・ジョンヒョン(プロデビュー) MF 19歳 韓国元Jr.ユース代表・現ユース代表 Jリーグ初登録
全選手リーグ戦出場数 668〈12位〉→〈11位〉/1013〈19位〉
Mr.トリニータ 井上裕大
◆移籍未経験の中で在籍最長なのはともに5年めの井上と小手川。どちらも大分市出身ユース育ちだが、2年前から主力に定着し出場数を伸ばす井上のほうがふさわしいか。なお通算で最長なのはもちろん東京帰りの高松で、今年で12年め。
30代がわずか3人の若い陣容ながら、森島や三平などが好調なようでここまではリーグ優勝も狙える戦績。しかし問題は経営面で、Jリーグからの借金残高は3億円。返済額のうち1億円を募金で賄う予定で、その「J1昇格支援金」は8月には1億2千万を超えたそうです。
----- J2日本人選手※7月15日時点 計553人(昨季より+71人) -----