真のMVPは小笠原じゃないか？
既に決定済の賞。
得点王 ジュニーニョ（川崎）
ウェズレイ、ゴン中山以来2人めになる2度めの得点王かと思ってたら、急に失速しちったね。リーグ前半は13点、後半はたった4点て・・・
最優秀監督賞 オリヴェイラ（鹿島）
本人も「まさか」って思ってたんじゃないでしょか。
功労選手賞 本田泰人（元本田技研〈JSL〉・鹿島）城彰二（元市原・横浜M・神戸・横浜FC）アマラオ（元FC東京・湘南・アルテ高崎〈JFL〉）
アマラオ、代表歴ないのによく選ばれたねぇ。まぁJFAアンバサダーなんてやってるからねぇ。
さて、こっから予想。
フェアプレイ賞・高円宮杯 なし
フェアプレイ特別賞 ガンバ大阪ガンバ惜しい！ 今年のフェアプレイ賞基準の反則ポイント34をわずか2ポイントオーバー。でもこれなら特別賞にはなるでしょう。
フェアプレイ個人賞 伊東輝悦（清水）佐藤寿人（広島）
その他候補 川島永嗣（川崎）北野貴之（新潟）坂田大輔（横浜M）伊東はリーグ戦わずか4分、寿人は82分休んだだけで、もちろんレッドもイエローもゼロ。この2人の受賞は間違いないとこでしょ。あと、リーグ戦全試合全時間出場のキーパー2人、全試合出場だけど出場時間がちょっと短い坂田が選ばれるかどうか。
今季フェアプレイ個人賞の対象になる17試合以上出場で赤・黄ゼロの選手は以下の18人。あ、アントラーズがいない！川島永嗣（川崎）34試合/3060分 北野貴之（新潟）34/3060 伊東輝悦（清水）34/3056 佐藤寿人（広島）34/2978 坂田大輔（横浜M）34/2776 寺田周平（川崎）29/2548 藤ヶ谷陽介（G大阪）28/2520 小林大悟（大宮）24/1877 根占真伍（横浜FC）23/1884 根本裕一（大分）20/1526 松尾直人（新潟）20/1184 平川忠亮（浦和）19/1314 永井俊太（柏）18/1504 深井正樹（新潟）18/642 ドゥンビア（柏）18/334 荒谷弘樹（大宮）17/1488 大橋正博（川崎）17/727 津田知宏（名古屋）17/699
新人王 安田理大（G大阪）
優秀新人賞 菅野孝憲（横浜FC）小宮山尊信（横浜M）
その他候補 新居辰基（千葉）阿部翔平（名古屋）槙野智章（広島）森重真人（大分）優勝争いしたクラブのレギュラーで、U-20代表でも中心選手で五輪予選にも呼ばれて、ナビスコカップではニューヒーロー賞とMVPを獲っちゃって。安田の他に誰が新人王にふさわしいっていうんでしょねぇ。
ただし優秀新人賞はちょい悩むとこ。チームの成績はアレだけどJ1初体験でリーグ全試合全時間出場の菅野、元日本代表の松田直樹からレギュラーを奪い取った感じの小宮山でしょうかね。あと可能性あるのは、なんだかんだ言っても新人王資格者の中で最多ゴールの新居、新人王資格者で菅野に次ぐリーグ戦出場時間の阿部、U-20のレギュラーでクラブでもそこそこ活躍した槙野と森重かと。
新人王資格を獲得したのは、今季は以下の15人。U-20ワールドカップ本戦も五輪最終予選もあって若手がクローズアップされるはずの年だったのに、なーんか寂しい結果。菅野孝憲（横浜FC）34試合/3060分/0得点 安田理大（G大阪）29/1959/0 阿部翔平（名古屋）27/2210/0 石櫃洋祐（神戸）27/2126/1 小宮山尊信（横浜M）25/2126/0 新居辰基（千葉）25/1228/5 内田智也（横浜FC）23/1564/1 中島崇典（横浜FC）20/1465/0 森重真人（大分）20/1441/1 平繁龍一（広島）20/491/0 吉田麻也（名古屋）19/1324/0 青木孝太（千葉）19/307/3 槙野智章（広島）18/1267/1 金崎夢生（大分）18/662/2 太田宏介（横浜FC）17/1426/0
ベストイレブン
GK 都築龍太（浦和）
その他候補 川島永嗣（川崎）南雄太（柏）1試合平均失点は今季最少。セーブ率もたった1試合出場の山本海人（清水）を除けばトップ。まず都築で間違いなし。
他には、キーパーひとりでこんなに守備が変わることを見せてくれた川島、都築に続き(笑)セーブ率のよかった南くらいかな、と。DF 田中マルクス闘莉王（浦和）岩政大樹（鹿島）加地亮（G大阪）
その他候補 内田篤人（鹿島）坪井慶介（浦和）青山直晃（清水）市川大祐（清水）山口智（G大阪）A代表ほぼ不動のセンターバックと右サイドバック、それに優勝チームのディフェンスを支えたセンター、上位3チームの守備の顔はほぼ決まり。あと1枠あるかどうかは厳しいけれど、五輪最終予選のメンバーだった内田や青山、去年あたりから復活してきた市川なんかが選ばれたらちょっと面白い。
MF 鈴木啓太（浦和）ポンテ（浦和）阿部勇樹（浦和）遠藤保仁（G大阪）中村憲剛（川崎）野沢拓也（鹿島）
その他候補 本山雅志（鹿島）長谷部誠（浦和）二川孝広（G大阪）明神智和（G大阪）レッズの中盤のうち守備と攻撃とそのつなぎ役、ベストイレブン常連のヤット、今年のA代表戦13試合すべてに出場してクラブでも去年と遜色ない活躍をしたケンゴはほぼ確定。あと1枠はアントラーズからだと思うので、アントラーズから唯一A代表に呼ばれて、チーム内でマルキーニョスと並んでアシスト最多の野沢かな、と。
でもひょっとしたらアントラーズ枠がなくて代わりに他1人だとすれば長谷部や二川、明神あたりが入ってきそうだし、アントラーズ枠で他に入るとすれば本山以外にないし。FW ジュニーニョ（川崎）
その他候補 バレー（G大阪）ワシントン（浦和）大久保嘉人（神戸）得点王のジュニーニョは確定。あと1枠あるとすれば得点ランク2位のバレー、準優勝チームのエースストライカーのワシントン（優勝チームで最多得点のマルキーニョスはちょっとゴール数が少ないのでたぶん選出なし）、それに日本人得点王タイでA代表で初ゴールを決めた大久保かと思うけど…。他のポジションで枠を取られるだろうから、たぶん1人だけ。
最優秀選手賞 鈴木啓太（浦和）
その他候補 岩政大樹（鹿島）ポンテ（浦和）田中マルクス闘莉王（浦和）今季レッズの公式戦はリーグ戦終了時まででリーグ34＋ナビスコ杯2＋ゼロックス杯1＋天皇杯1＋ACL12＋A3杯3＝53試合。他のクラブとは最大で12試合の差がある。啓太はこのうち48試合に出場、さらにA代表でも13試合に出ていて公式戦計61戦に出場、ベトナムにインドネシアにオーストリアに中国にオーストラリアに韓国にイランと海外7ヵ国で試合をしている（しかもインドネシアと中国と韓国には複数回行ってる）。
こんなに忙しかった日本人サッカー選手ってのは今までいなかったんじゃないか。中田ヒデだってここまでじゃなかったはずだぞ。確かに一時期はリーグ戦52試合あった年もあったけど（95年）、それは全クラブ同条件ってことだからねぇ。今季ハードスケジュールだったその他のJ1選手（リーグ戦最終節まで・50試合以上）
阿部勇樹（浦和） クラブ49＋A代表11＝公式戦60 海外6ヵ国（ベトナム・インドネシア・中国・オーストラリア・韓国・イラン）
遠藤保仁（G大阪） クラブ44＋A代表13＝公式戦57 海外3ヵ国（ベトナム・インドネシア・オーストリア）
中村憲剛（川崎） クラブ41＋A代表13＝公式戦55 海外6ヵ国（ベトナム・インドネシア・オーストリア・韓国・タイ・イラン）
中沢佑二（横浜M） クラブ40＋A代表13＝公式戦53 海外3ヵ国（ベトナム・インドネシア・オーストリア）
内田篤人（鹿島） クラブ40＋U-22代表4＋U-20代表7＝公式戦51 海外5ヵ国（サウジアラビア・カタール・ベトナム・フランス・カナダ）
水野晃樹（千葉） クラブ34＋A代表4＋U-22代表12＝公式戦50 海外6ヵ国（ベトナム・マレーシア・シリア・香港・サウジアラビア・カタール）
柏木陽介（広島） クラブ39＋U-22代表6＋U-20代表5＝公式戦50 海外5ヵ国（サウジアラビア・カタール・ベトナム・フランス・カナダ）
ポンテ（浦和） クラブ50＋代表0＝公式戦50 海外5ヵ国（中国・オーストラリア・インドネシア・韓国・イラン）
駒野友一（広島） クラブ38＋A代表12＝公式戦50 海外3ヵ国（ベトナム・インドネシア・オーストリア）年間優勝もステージ優勝もしてないクラブからのMVP選出は95年ストイコビッチ（名古屋）、99年アレックス（清水、ただし年間勝ち点最多）、03年エメルソン（浦和）の3人だけ。でもアントラーズに「これ！」といった感じの選手がいない以上、啓太がやっぱりふさわしいと思う。
啓太じゃなかったら、非公式記録ながら今季のリーグアシスト王のロビーか、今年もリーグ最少失点だったレッズのディフェンスリーダーのトゥーリオが初のMVP2年連続受賞か。もしアントラーズから選ばれるとしたら、ディフェンスの中軸だった岩政の他にはいないでしょう。
・・・ところで、まったく名前が出てきてない小笠原満男ですが。今季リーグ戦は14試合しか出ていないのでJリーグアウォーズの表彰規程を満たさず、どの部門からも対象外。
でも小笠原がいなかったらアントラーズの優勝がなかったのは明白。小笠原がいないときはリーグ戦8勝4敗6分けと負けないけれど勝ち切れないチームだったのに、復帰したら14勝2敗0分けと、引き分けがそのまんま勝ちに変わった感じです。特別賞とか出ないですかねぇ・・・