今野・・・

 
 

最終戦、分刻みで優勝〜5位が刻々と変わった05年のJ1リーグ戦。

    試合開始 前半4分 前半7分 前半12分 前半20分 前半37分 後半3分 後半34分 後半44分 試合終了
  優勝 C大阪 →C大阪 →C大阪 →C大阪 ↑G大阪 ↑浦和 ↑C大阪 →C大阪 ↑G大阪 →G大阪
  2位 G大阪 ↑浦和  →浦和 ↑G大阪  ↑浦和 ↑鹿島  ↓浦和 ↑G大阪 ↑浦和  →浦和
  3位  浦和 ↓G大阪 ↑鹿島  ↓浦和 ↑鹿島  ↑C大阪 ↓鹿島  ↓浦和 ↑鹿島  →鹿島
  4位  鹿島 →鹿島  ↓G大阪 ↓鹿島 ↓C大阪 ↓G大阪 →G大阪 ↓鹿島  ↓C大阪 ↑千葉
  5位  千葉 →千葉  →千葉  →千葉  →千葉 →千葉  →千葉 →千葉  →千葉 ↓C大阪

この最終戦がどれくらいJリーグアウォーズの選考に影響を与えたかはわかりませんが。ここまで来た混戦はたぶん、選考をとっても難しくしてることでしょう。
 
 

つーわけで、今年も勝手に各賞を予想してみましょか。
まず、決定済の賞2つ。

得点王 アラウージョ(G大阪)
功労賞 レスリー・モットラム(元日本サッカー協会審判・チーフインストラクター)
 

最優秀監督賞 西野朗(G大阪
その他候補 オシム(千葉)
優勝監督賞 なしor西野朗(G大阪)

最優秀監督賞は原則、優勝チームの監督。しかしジェフにやって来た3年連続で優勝争いをし、今年限りでの退団も噂されている名将オシムに、何も与えず日本を離れさせるだろか?
西野がすんなり最優秀監督賞を獲った場合は優勝監督賞はなし、オシムが最優秀監督賞になったら西野が優勝監督賞。アントラーズのトニーニョ・セレーゾも今年で退団だけど、2回も優勝監督賞になってるしまぁいっかぁ。
 

Join賞 アルビレックス新潟浦和レッドダイヤモンズ
観客動員では飛び抜けているので、今年もたぶんこの2チームが受賞。
 

功労選手賞 サンパイオ(元広島横浜フリューゲルス

去年のリーグ途中で現役引退を表明しサンフレッチェを退団、その後に一旦サンパウロFCで現役復帰するが結局05年いっぱいで引退。95年からJリーグ計3チーム、J2時代のサンフレッチェにも所属、準優勝したフランスW杯でも主力だったこの元ブラジルA代表にまさか何もあげないってことはないだろう。
この賞は引退の翌年に授賞されるので、来年は沢登正朗(元清水)と相馬直樹(元川崎東京V鹿島)に与えられるのは確実。
 

フェアプレイ賞・高円宮杯 該当チームなし
フェアプレイ特別賞 なしorFC東京

今年のフェアプレイ賞基準は年間反則ポイント25以下、去年より4試合増えてポイントが3増加ってことは、1試合あたり0.75って計算だったわけね。
特定の主審のせいでイエローやレッドが出まくった試合も多かった今年ですが、そんな中でポイント最少になったのはイエロー40枚+レッド1枚+出場停止3試合=ポイント52のFC東京。去年最少のガンバの63より4試合増えて11ポイント減、これはだいぶフェアだったといえるんでは? 最終戦前の試合で加地亮ササがイエロー累積4枚、最終戦を出場停止になって一気に反則ポイントが増えたのは残念だったけれど。
 

フェアプレイ個人賞 吉田宗弘(C大阪)茂庭照幸(FC東京)大黒将至(G大阪)羽生直剛(千葉)
その他候補 南雄太(柏)栗沢僚一(FC東京)

吉田は今年、リーグ戦全試合全時間出場でイエロー&レッドなしの唯一の選手。まず選出は間違いない。
フィールドプレーヤーでは出場時間の長い順に32試合2854分の茂庭、31試合2572分の大黒、31試合2384分の羽生。ディフェンダーなのにこれだけ長時間カードなしだった茂庭、優勝を争うチームの2トップでこの結果を出した大黒、去年も25試合1835分カードなしだった羽生、この中では誰も落としにくく、03年と並ぶ最多4人の受賞となるのではないか。もっとも、去年はリーグ戦全30試合のうち29試合出場(出場時間合計は2012分)でカードなしだったアラウージョが受賞できなかった例もあって、予想が難しい部門でもあり。
他にはプロ1年めでリーグ戦全試合出場の栗沢、1試合休んだ以外はフルタイム出場の南が候補になりそう。しかし栗沢は出場時間が2287分と短く、南もフィールドプレーヤーの候補に長時間出場者が多いため受賞は難しいと思われる。
ちなみにフェアプレイ個人賞の資格があるのは以下の26選手。今年はけっこう多いかも。マリノスの中沢とか意外な名前もあり。

吉田宗弘(C大阪)GK 34試合/3060分 栗沢僚一(FC東京)MF 34/2287 南雄太(柏)GK 33/2970 茂庭照幸(FC東京)DF 32/2854 大黒将至(G大阪)FW 31/2572 羽生直剛(千葉)MF 31/2384 西部洋平(清水)GK 29/2610 川口能活(磐田)GK 29/2539 坂田大輔(横浜M)FW 29/1862 阿部吉朗(大分FC東京)FW 28/1811 大島秀夫(横浜M)FW 28/1692 中沢佑二(横浜M)DF 27/2430 下田崇(広島)GK 27/2399 深井正樹(鹿島)FW 27/1221 平川忠亮(浦和)MF 26/1457 久保山由清(清水)FW 24/1483 工藤浩平(千葉)MF 24/612 根本裕一(大分)DF 23/1769 黒津勝(川崎)FW 22/1205 掛川誠(神戸)GK 21/1890 西川周作(大分)GK 21/1890 海本慶治(新潟)DF 20/1654 吉村光示(大分)DF 19/1217 栗原圭介(神戸)MF 18/720 森本貴幸(東京V)FW 18/615 内田潤(鹿島)DF 17/961
 

新人王 カレン・ロバート(磐田)
優秀新人賞 栗沢僚一(FC東京)前田和哉(C大阪)
その他候補 深谷友基(大分)ディビッドソン純マーカス(大宮)水野晃樹(千葉)家長昭博(G大阪)

カレンさえいなければ今年はこの部門は大混戦になっただろうけど…。リーグ戦13得点、得点ランク9位(日本人3位)のインパクトはでかすぎ。
その代わり優秀新人賞あと2人は接戦になるはず。リーグ戦全34試合出場を達成した栗沢、開幕戦と出場停止1試合を除く32試合で全時間出場しトリニータの守備を支えたディフェンダー深谷、出場停止4試合(多いわ!)を除く全30試合に出場したマーカスは、完全にチームの主力。あの「走るサッカー」ジェフのミッドフィルダーの水野、去年と打って変わって堅守のチームになったセレッソのディフェンダー前田、ガンバで出場時間がチーム11番めに長い家長と、優勝争いをしたチームで重要な役割を担った選手もいる。出場時間やチームの成績から考え、カレンに加え栗沢と深谷が選ばれそう。
今年の新人王資格者は全部で20人。去年より8人も増、これからチームの、それにA代表の大黒柱に育ちそうな選手も多くて楽しみ楽しみ。

栗沢僚一(FC東京)MF 34試合/2287分/3得点 深谷友基(大分)DF 32/2880/1 カレン・ロバート(磐田)FW 31/1920/13 本田圭佑(名古屋)MF 31/1862/2 ディビッドソン純マーカス(大宮)MF 30/2580/0 杉本恵太(名古屋)FW 29/1810/3 前田俊介(広島)FW 26/859/5 谷口博之(川崎)DF 25/1990/5 水野晃樹(千葉)MF 25/1681/0 家長昭博(G大阪)MF 24/1481/0 前田和哉(C大阪)DF 23/1943/1 相沢貴志(川崎)GK 22/1980/0 黒津勝(川崎)FW 22/1205/3 西川周作(大分)GK 21/1890/0 小林亮(柏)DF 21/1568/1 豊田陽平(名古屋)FW 20/893/4 小林祐三(柏)DF 19/1300/1 増田誓志(鹿島)MF 19/887/2 柴小屋雄一(大分)DF 18/1480/0 金沢慎(大宮)MF 17/1050/0
 

ベストイレブン

GK 吉田宗弘(C大阪)
その他候補 曽ケ端準(鹿島)都築龍太(浦和)土肥洋一(FC東京)

リーグ戦30試合以上出場したキーパーの中で最も防御率がよいのは、1.06の都築。また、リーグ戦全試合全時間出場した曽ケ端、都築、吉田の失点はそれぞれ39、40、40と甲乙つけ難い。
でも、ここは吉田に獲ってもらいたいねぇ。セレッソが堅守のチームに生まれ変わったのには吉田の活躍も大きいし、なんたって去年までリーグ戦通算出場がたった25試合だった選手が、今年34試合フル出場だよ?
 

DF 田中マルクス闘莉王(浦和)ブルーノクアドロス(C大阪)坂本将貴(千葉)
その他候補 岩政大樹(鹿島)箕輪義信(川崎)シジクレイ(G大阪)宮本恒靖(G大阪)駒野友一(広島)服部公太(広島)

リーグ最少失点のレッズのディフェンダーで、しかもチーム得点王のトゥーリオ。セレッソを守備のチームに変えた最大の功労者で、たった1試合欠場した最終戦で2失点して優勝を逃し図らずもチームでの重要性を印象づけたブルーノクアドロス。この2人はまず確定でしょう。
では、それに続くのはというと、かなり難しいですが…。天皇杯優勝を成し得たジェフのディフェンダーの中で、坂本ってのが確率高そうです。優勝したとはいえ失点数リーグワースト4のガンバからは、候補には上がるでしょうが受賞は難しいかと。
あと可能性が高いのはレッズに続いて失点の少ないアントラーズから岩政、A代表初出場の箕輪と駒野ですかね。それに個人的希望として服部。今年もリーグ戦+ナビスコ杯+天皇杯(まだ途中だけど)計41戦に全試合全時間出場していて、これで公式戦131試合連続休みなし。ベストイレブンでなくてもなんか賞をあげていいくらいの偉業だと思うが?
 

MF フェルナンジーニョ(G大阪)小笠原満男(鹿島)阿部勇樹(千葉)遠藤保仁(G大阪)森島寛晃(C大阪)古橋達弥(C大阪)
その他候補 本山雅志(鹿島)長谷部誠(浦和)佐藤勇人(千葉)羽生直剛(千葉)二川孝広(G大阪)

まずフェルナンジーニョ、小笠原、阿部、遠藤は確実でしょう。あと古橋は絶対選んでほしい! そうすると森島も自動的に選ばれると思うので、Jリーグアウォーズ史上最多のミッドフィルダー6人。
でも今年は、上位5チームのミッドフィルダーほとんどが受賞に値するんではと思うほど、この部門は激戦だと思う。
 

FW アラウージョ(G大阪)
その他候補 ワシントン(東京V)佐藤寿人(広島)マグノアウベス(大分)ジュニーニョ(川崎)大黒将至(G大阪)巻誠一郎(市原)

得点王のアラウージョは絶対。さて他に誰が選ばれるかだけど…誰も選べないような。
得点ランク2位のワシントンは「J2降格チームからベストイレブンが出せるか!」となりそうだし、他の外国籍フォワードもベストイレブンの外国籍枠3人に割って入るのは難しそうだし(得点ランク3位のエジミウソンはチーム成績から考えて候補にさえならなそう)。日本人得点ランク上位も、ディフェンダーやミッドフィルダーに枠をとられ、結局フォワード1人ってことになりそうに思う。
最後列から中盤までセレッソ、攻撃の最前線はガンバ、そこに他の上位3チームから割って入るって感じのベストイレブンになると考えます。
 

最優秀選手賞 アラウージョ(G大阪)
その他候補 なし

いやー、ホンットにアラウージョの他に思いつかないわ。
 
 

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