いくら?年齢別


いくら年功序列が崩れてきたといっても、年齢に比例して収入も上がるのが世の習い。プロ野球だってほぼそうでしょ?
ところがJリーグでは、そうはいかなかったりする。
※ここでの年齢は、今年誕生日を迎えての満年齢。つまり18歳=84年、30歳=72年生まれ。
 

18歳
GK 1人 240万
FW 2人 ともに480万円
DF 1人 400万
MF 3人 240〜480万 平均400万
計7人  平均400万円
最低240万(徳重健太〈GK・浦和〉)
最高480万(鈴木規郎〈FW・FC東京〉/前田和也〈MF・FC東京〉/馬場憂太〈MF・FC東京〉/茂木弘人〈FW・広島〉)
〜299万/2人 300〜399万/0人 400〜499万/5人
この7人は全員が早生まれの高卒ルーキー。つまり全員、初任給。ここでの金額の差の理由は、チームの違いしかない。

19歳
GK 8人 240〜480万 平均410万円 
FW 12人 240〜800万 平均411万6、667円
DF 11人 240〜480万 平均421万8182円
MF 17人 200〜700万 平均417万6、471円
計48人 平均415万8、333円
最低200万(西洋祐〈MF・仙台〉)
最高800万(坂田大輔〈FW・横浜M
〜299万/7人 300〜399万/11人 400〜499万/28人 500〜999万/2人
この年齢ではルーキーと2年めの選手が入り混じる。1年めから11試合に出場した坂田が最高額に。

20歳
GK 5人 240〜480万 平均360万円
FW 7人 240〜800万 平均480万円
DF 12人 360〜800万 平均492万5、000円
MF 18人 360〜850万 平均481万6、667円
計42人 平均470万円
最低240万(高木貴弘〈GK・市原〉/小山拓土〈FW・市原〉)
最高850万(金子勇樹〈MF・横浜M〉)
〜299万/2人 300〜399万/7人 400〜499万/26人 500〜999万/7人
ジェフでは試合に出なければ、高卒スタートの240万から上がらないらしい。金子は2年で11試合に出ているが、交通事故に遭わなければもっと出ていた=もっと年俸が上がっただろう。

21歳
GK 7人 350〜1、000万 平均544万2、857円
FW 8人 400〜1、000万 平均562万5、000円
DF 7人 360〜1、000万 平均602万8、571円
MF 20人 240〜1、100万 平均679万5、000円
計42人 平均621万9、048円
最低240万(千島徹〈MF・浦和〉)
最高1、100万(阿部勇樹〈MF・市原〉/森崎和幸〈MF・広島〉)
〜299万/1人 300〜399万/2人 400〜499万/21人 500万〜999万/10人 1、000〜1、999万/8人
ユースから入団したがまだ出場機会のない千島が、高卒ルーキーと同じチーム最低年俸。阿部は既に市原のレギュラーで、森崎は次の五輪代表の主役となる(名鑑より)00年の新人王。

22歳
GK 5人 0〜1、000万 平均368万円
FW 5人 640〜800万 平均728万円
DF 9人 360〜1、000万 平均630万円
MF 15人 400〜3、700万 平均1、166万円
計34人 平均842万3、529円
最低0(遠藤大志〈GK・FC東京〉/不老伸行〈GK・神戸〉)
最高3、700万(遠藤保仁〈MF・G大阪〉)
〜299万/2人 300〜399万/2人 400〜499万/7人 500〜999万/15人 1、000〜1、999万/5人 2、000〜2、999万/2人 3、000万〜/1人
遠藤は東京ガス社員で、プロ選手としての報酬はなし。不老は一般向けの新入団テストに合格して入ったルーキー。わからないのが遠藤。ユースや五輪代表になってはいるが、エスパルスの市川(2,500万)より高いって?

23歳
GK 7人 400〜3、500万 平均1、408万5、714円
FW 5人 120〜3、000万 平均1、384万円
DF 11人 300〜2、500万 平均780万9、091円
MF 15人 350〜4、700万 平均1、563万3、333円
計38人 平均1、284万7、368円
最低120万(田沢勇気〈FW・札幌〉)
最高4、700万(中田浩二〈MF・鹿島〉)
〜299万/1人 300〜399万/9人 400〜499万/8人 500〜999万/4人 1、000〜1、999万/6人 2、000〜2、999万/5人 3、000万〜/5人
ここで少し人数が増えるのは、大卒ルーキーが入ってくるから。しかし、選手生命の短いサッカーで22歳からプロを始めるってのはどうだろう? 昔は井原みたいに、大学生で日本代表ってこともあったが、Jリーグができてからすっかり大学サッカーは地盤沈下しちったし。
その差は金額にはっきり出ている。大卒入団だと高卒ルーキーより1年めの金額が高いケースがほとんどだが、日本代表の主力も当たり前にいる年代。

24歳
GK 4人 360〜2、800万 平均1、465万円
FW 7人 360〜2、800万 平均1、324万2、857円
DF 11人 480〜2、500万 平均1、100万円
MF 17人 480〜6、000万 平均1、584万7、059円
計39人 平均1、378万7、179円
最低360万(山岸範宏〈GK・浦和〉/菅間望〈FW・仙台〉)
最高6、000万(中村俊輔〈MF・横浜M
300〜399万/2人 400〜499万/10人 500〜999万/8人 1、000〜1、999万/7人 2、000〜2、999万/10人 3、000万〜/2人
大卒入団で2年めの山岸と、去年は練習生扱いだった菅間が最低額。この年代になると、2,000万以上の選手の数も2ケタに。

25歳
GK 2人 450〜800万 平均625万円
FW 6人 800〜5、000万 平均2、416万6、667円
DF 9人 360〜5、800万 平均1、995万5、556円
MF 14人 360〜4、500万 平均1、613万0、769円
計31人 平均1、789万6、774円
最低360万(西村卓朗〈DF・浦和〉/渡辺隆正〈MF・浦和〉)
最高5、800万(松田直樹〈DF・横浜M〉)
300〜399万/2人 400〜499万/3人 500〜999万/5人 1、000〜1、999万/12人 2、000〜2、999万/3人 3、000万〜/6人
安いぞレッズ! 渡辺なんて1試合出てるのに。それに引きかえ、高いぞマリノス! それだけいい選手だってことだが。
この年代から、プロとしての生き残り競争が始まる。

26歳
GK 3人 500〜4、800万 平均2、233万3、333円
FW 9人 500〜4、500万 平均1、933万3、333円
DF 9人 480〜4、500万 平均1、864万4、444円
MF 9人 1、300〜4、500万 平均2、244万4、444円
計30人 平均2、036万円
最低480万(小林稔〈DF・FC東京〉)
最高4、800万(楢崎正剛〈GK・名古屋〉)
400〜499万/1人 500〜999万/4人 1、000〜1、999万/13人 2、000〜2、999万/7人 3、000万〜/5人
最低額の小林は、去年初めてリーグ戦に出場。楢崎の年俸はまだ伸びるだろうが、日本のキーパーの最高がここまでってのもなぁ・・・。

27歳
GK 1人 2、400万円
FW 4人 1、000〜2、500万 平均1、800万円
DF 5人 1、000〜5、500万 平均2、800万円
MF 4人 1、200〜4、000万 平均2、750万円
計14人 平均2、292万8、571円
最低1、000万(堀井岳也〈FW・札幌〉/三上和良〈DF・横浜M〉)
最高5、500万(森岡隆三〈DF・清水〉)
1、000〜1、999万/7人 2、000〜2、999万/3人 3、000万〜/4人
この年代でガクッと人数が減るのは、おそらくJ2への移籍が理由だと思う。たとえば大宮には27歳の日本人選手が5人いて、うち3人がJ1のチームからプロ人生を始めている。J1に数年いて出場機会がなくJ2で試合経験を積む、逆にJ1昇格を狙うチームから主力として迎えられる、もしくはJ1では自分の実力が通用しないと判断する・・・。
それを裏づけるように、この年齢のJ1選手の年俸平均額は、20代の中では最も高い。

28歳
GK 5人 800〜1、500万 平均1、180万円
FW 2人 600〜2、200 平均1、400万円
DF 9人 1、100万〜4、200万 平均2、266万6、667円
MF 10人 0〜5、000万 平均1、940万円
計26人 平均1、865万3、846円
最低額0(浅利悟〈MF・FC東京〉)
最高額5、000万(伊東輝悦〈MF・清水〉)
〜999万/4人 1、000〜1、999万/11人 2、000〜2、999万/6人 3、000万〜/5人
J2に移籍していた選手が少し戻ってくるようで、人数が増える。そのぶん年俸平均は下がっている。
東京ガス社員でプロ報酬ゼロの浅利を除くと、最低額は中村伸〈MF・仙台〉の700万。鳥栖から去年移籍、今年がJ1デビュー。

29歳
GK 3人 1、000〜2、000万 平均1、600万円
FW 5人 1、000〜1、800万 平均1、340万円
DF 11人 700〜4、800万 平均1、927万2、727円
MF 12人 1、000〜6、500万 平均2、900万円
計31人 平均2、177万4、194円
最低700万(渡辺晋〈DF・仙台〉)
最高6、500万(望月重良〈MF・神戸〉)
500〜999万/2人 1、000〜1、999万/16人 2、000〜2、999万/5人 3、000万〜/8人
渡辺、異常に安いな・・・。札幌→甲府→仙台と、J1下位以下のチームばかり渡り歩いてきたせいか?
なお、これ以降の年齢では、人数が増えることはない。29歳だとJリーグ開幕の翌年、つまりJリーグチームへの入団が確固とした人生の選択肢になった最初のその年、高卒で入団した選手がちょうど10年め。

30歳
GK 2人 1、200〜2、800万 平均2、000万円
FW 2人 1、800〜2、000万 平均1、900万
DF 11人 900〜5、000万 平均2、918万1、818円
MF 7人 1、000〜8、000万 平均2、900万円
計22人 平均2、736万3、636円
最低900万(村田達哉〈DF・仙台〉)
最高8、000万(名波浩〈MF・磐田〉)
500〜999万/1人 1、000〜1、999万/8人 2、000万〜2、999万/6人 3、000万〜/7人
またベガルタか! しかも今度は、ヴェルディにもいたことのある村田かい! まぁほとんどのプロ経験はコンサドーレで積んできた選手だし。
いよいよここで、19歳の人数の半分以下に。

31歳
GK 2人 800〜1、000万 平均900万円
FW 0人
DF 5人 1、000〜6、500万 平均2、960万円
MF 6人 1、600〜8、200万 平均3、483万3、333円
計13人 平均2、884万6、154円
最低800万(高橋範夫〈GK・仙台〉)
最高8、200万(藤田俊哉〈MF・磐田〉)
500〜999万/1人 1、000〜1、999万/4人 2、000〜2、999万/3人 3、000万〜/5人
もういいよベガルタ(泣)。でもベテランをこんな額で使えるってことは、逆に有利か?
この年になると、歴然と選手数が減る。19歳から始めて31歳で引退、12年が平均的な選手寿命?

32歳
GK 2人 800〜850万 平均825万円
FW 1人 1、000万
DF 4人 2、000〜8、100万 平均3、925万円
MF 3人 2、700〜5、700万 平均3、966万6、667円
計10人 平均3、025万円
最低800万(下川健一〈GK・横浜M〉)
最高8、100万(秋田豊〈DF・鹿島〉)
500〜999万/2人 1、000〜1、999万/1人 2、000〜2、999万/3人 3、000万〜/4人
だから下川が安すぎるってばよ、マリノス!(怒) しかしキーパーの年俸って、他のポジションに比べるとずいぶん安いな。
平均をとるのに充分な人数がいる年代で、いちばん高いのがこの年。これから後は、試合に出られなければ年俸が下がるか引退するだけ?

33歳
GK 3人 1、100〜1、600万 平均1、300万円
FW 2人 2、100〜2、700万 平均2、400万円
DF 3人 2、500〜6、000万 平均3、833万3、333円
MF 4人 1、800〜4、200万 平均3、125万円
計12人 平均2、725万円
最低1、100万(加藤竜二〈GK・広島〉)
最高6、000万(小村徳男〈DF・仙台〉)
1、000〜1、999万/4人 2、000万〜2、999万/4人 3、000万〜/4人
生え抜きの選手には安く、外から来た選手には高く、それがベガルタか? レギュラーのほとんどが移籍選手だから、当たり前とは言えるが。

34歳
GK 真田雅則〈清水〉 3、000万
FW 0人
DF 0人
MF 森保一〈仙台〉 1、300万
  北沢豪〈東京V〉 3、000万
計3人 平均2、433万3、333円
安いよぉ(泣)。森保だけじゃなくて北沢も真田も。もうこの年以降はA代表経験者しかいないってのに。

35歳
GK 0人
FW 中山雅史〈磐田〉 8、500万
  三浦知良〈神戸〉 7、500万
DF 井原正巳〈浦和〉 3、600万
MF 0人
計3人 平均3、866万6、667円
井原安すぎ。

36歳
GK 0人
FW 福田正博〈浦和〉 2、700万
DF 0人
MF 0人
計1人 平均2、700万円
Mr.レッズも引退か・・・。

37歳
GK 0人
FW 0人
DF 三浦泰年〈神戸〉 2、000万
MF 大榎克己〈清水〉 2、340万
計2人 平均2、170万円
この2人ももう引退だろうな。ごくろうさま・・・って言葉の代わりに、ほんとはもっと年俸上げてやりたいわ。
 

〜299万/16人  300〜399万/35人  
400〜499万/109人  500〜999万/64人  
1、000〜1、999万/103人
2、000〜2、999万/60人  3、000万〜/61人

プロとして実績がなければ500万未満、準レギュラーとして1年試合に出れば1,000万前後、その後レギュラーの地位を獲得すれば1,000万円台後半になって、3,000万を超えれば一流選手、ということが言えるようにも思うが・・・。
一度3,000万を突破した選手が、ケガとか不振とかで試合に出なくなると、すぐ年俸が下がる。さらに、昔は代表だった選手でも、年齢とともに力が落ちてくるとやっぱり下げられる。27歳くらいをピークに、その後はだんだん年俸が下がって引退ってのがJリーガーのモデルケースか? プロ野球だったら、だいたいは引退前がいちばん年俸高いってのに。1年まるごと休んでも据え置きで済むってのに。
おまけにチーム間格差もある。高卒ルーキーの年俸がまず違うし。

 札幌  380万    横浜M 360万
 仙台  200万    清水  360万
 鹿島  480万    磐田  350万
 浦和  240万    名古屋 360万
 市原  240万    京都  360万
 柏   480万    G大阪 480万
 FC東京 480万    神戸  480万
 東京V 360万    広島  400万 
ベガルタの場合はユースチームからの昇格だから例外だとしても(ユースから入団した場合は同年齢でも少し安い傾向にある)、レッズかジェフに入るのとレイソル・FC東京・ガンバ・ヴィッセルに入るのでは、もう2倍の差ができる。
さらに、同じくらいの実績の選手でもチームが異なると、同じ評価がされるとはとても言い難い。どのチームに行くとトクかと言えば、やはりレイソルとガンバだろう(笑)。