いくら?ベストイレブン06
高額ベストイレブン
●年俸上位から順にGK1人、FW1〜3人、DF3〜5人、MF3〜6人、全体で11人という基準で選んだもの。
また同時に控えメンバーを、GK1人、他の各ポジション1人以上、計7人選出。同ポジションで同額の選手がいる場合は現役A代表を優先。
GK 楢崎正剛(横浜フリューゲルス→名古屋) 30歳 8、000万
五輪本戦/W杯予選・本戦/A代表出場50/96,98,03ベストイレブンDF 中沢佑二(アメリカ〈ブラジル〉→東京V→横浜M) 28歳 9、000万
五輪予選・本戦/W杯予選/A代表出場45/99新人王・04MVP・99,03〜05ベストイレブン松田直樹(横浜M) 29歳 7、500万
五輪本戦/W杯予選・本戦/A代表出場40/00,02ベストイレブン宮本恒靖(G大阪) 29歳 6、200万
五輪予選・本戦/W杯予選・本戦/A代表出場64MF 小野伸二(浦和→フェイエノールト〈オランダ〉→浦和) 27歳 1億8、000万
五輪予選・本戦/W杯予選・本戦/A代表出場50/98ベストイレブン&新人王藤田俊哉(磐田→ユトレヒト〈オランダ〉→磐田→名古屋) 35歳 1億1、000万
五輪予選/W杯予選/A代表出場25/01MVP・98,01,02ベストイレブン三都主アレサンドロ(グレミオ〈ブラジル〉→(明徳義塾高→)清水→浦和) 29歳 9、000万
W杯予選・本戦/A代表出場67/99MVP&ベストイレブン名波浩(磐田→ヴェネツィア〈イタリア〉→磐田) 34歳 8、100万
五輪予選/W杯予選・本戦/A代表出場68/96〜98,02ベストイレブン/ナビスコ杯96ニューヒーロー賞小笠原満男(鹿島) 27歳 7、200万
五輪予選/W杯予選・本戦/A代表出場47/01〜05ベストイレブン/ナビスコ杯02MVP福西崇史(磐田) 30歳 7、000万
W杯予選・本戦/A代表出場57/99,01〜03ベストイレブンFW 中山雅史(磐田) 38歳 8、300万
W杯予選・本戦/A代表出場53/98MVP・98,00得点王・97,98,00,02ベストイレブン
年俸総額 9億9、300万
平均9、027万2、727円(前年より+1、300万円)
今季J1日本人選手平均より+7、422万4、782円
平均年齢 30.5歳
控え GK 川口能活(横浜M→ポーツマス〈イングランド〉→ノアシェラン〈デンマーク〉→磐田) 31歳 6、000万 五輪予選・本戦/W杯予選・本戦/A代表出場84/95新人王
DF 大岩剛(名古屋→磐田→鹿島) 34歳 6、200万 A代表出場3/01ベストイレブン
田中誠(磐田) 31歳 6、000万 五輪予選・本戦/W杯予選/A代表出場31/98,02ベストイレブン
MF 遠藤保仁(横浜フリューゲルス→京都→G大阪) 26歳 6、500万 五輪予選/W杯予選/A代表出場38/03〜05ベストイレブン
服部年宏(磐田) 33歳 6、500万 五輪予選・本戦/W杯本戦/A代表出場44/01ベストイレブン
奥大介(磐田→横浜M) 30歳 6、100万 A代表出場26/98,03,04ベストイレブン
FW 西沢明訓(C大阪→フォーレンダム〈オランダ〉→C大阪→エスパニョール〈スペイン〉→ボルトン〈イングランド〉→C大阪) 30歳 5、500万 W杯予選・本戦/A代表出場29/00ベストイレブン
●現所属 磐田6人/横浜M3人/浦和2人/名古屋2人/鹿島2人/G大阪2人/C大阪1人
●過去所属 磐田3人/横浜フリューゲルス2人/浦和1人/東京V1人/清水1人/京都1人/名古屋1人/横浜M1人
●計 磐田9人/横浜M4人/名古屋3人/浦和2人/鹿島2人/G大阪2人/横浜フリューゲルス2人/C大阪1人/東京V1人/清水1人/京都1人/C大阪1人/札幌・仙台・大宮・千葉・柏・FC東京・川崎・湘南・新潟・神戸・広島・福岡・大分0
●J2経験者2人(小野・西沢) ●JFL経験者1人(中山) ●移籍未経験者7人(磐田4人/横浜M・鹿島・G大阪各1人)
小野や藤田、中沢のおかげで平均9千万超え。最も様変わりしたのがディフェンダー陣で、秋田、森岡、名良橋とアントラーズ経験者のベテラン3人が弾き出された結果、ジュビロ経験者の占有率が半分を超える。
現代表も多い中盤やバックラインの充実ぶりに比べて、いかにも貧弱なのがフォワード。西沢に次ぐのは4、800万の玉田、4、500万の柳沢に久保。フォワードの場合はゴール数が減ると年俸ダウンにつながるっていう明確な基準があるわけで、これは安定して活躍できるフォワードが育っていないということか。
おトクベストイレブン
●A代表経験者を年俸下位から順に並べる。その他は高額イレブンと同じ。
GK 下川健一(市原→横浜M) 36歳 1、500万
五輪予選/W杯予選/A代表出場9DF 林健太郎(V川崎→神戸→東京V→甲府) 34歳 1、500万
A代表出場2箕輪義信(磐田→川崎) 30歳 1、700万
A代表出場1海本慶治(神戸→名古屋→新潟) 34歳 1、800万
A代表出場1柳本啓成(広島→G大阪→C大阪) 34歳 2、400万
W杯予選/A代表出場31米山篤志(東京V→川崎) 30歳 2、500万
A代表出場1/00フェアプレイ賞MF 増田忠俊(鹿島→FC東京→市原→柏→大分) 33歳 1、500万
A代表出場1石川直宏(横浜M→FC東京) 25歳 1、800万
五輪予選・本戦/A代表出場2/03フェアプレイ賞平野孝(名古屋→京都→磐田→神戸→東京V→横浜M) 32歳 1、800万
W杯予選・本戦/A代表出場15今野泰幸(札幌→FC東京) 28歳 2、800万
五輪予選・本戦/W杯予選/A代表出場3FW 巻誠一郎(千葉) 26歳 2、000万
A代表出場6
年俸総額 2億1、300万
平均1、936万3、636円(前年より+145万4、545円)
〈高額イレブンとの差 7、090万9、091円〉
今季J1日本人選手平均より+331万5、691円
平均年齢 31.1歳
控え GK 土肥洋一(柏→FC東京) 33歳 3、500万 五輪予選/W杯予選/A代表出場4/04ベストイレブン/ナビスコ杯04MVP
DF 市川大祐(清水) 26歳 2、700万 五輪予選/W杯本戦/A代表出場10
茂庭照幸(平塚→FC東京) 25歳 3、000万 五輪予選・本戦/W杯予選/A代表出場8/05フェアプレイ賞
MF 長谷部誠(浦和) 22歳 3、000万 A代表出場2/04ベストイレブン/ナビスコ杯04ニューヒーロー賞
酒井友之(市原→名古屋→浦和) 27歳 3、000万 五輪予選・本戦/A代表出場1
FW 岡野雅行(浦和→神戸→浦和) 34歳 2、800万 W杯予選・本戦/A代表出場27/96ベストイレブン&フェアプレイ賞
佐藤寿人(市原→C大阪→仙台→広島) 24歳 3、000万 A代表出場3/05ベストイレブン
●現所属 FC東京4人/浦和3人/横浜M2人/川崎2人/甲府1人/大分1人/新潟1人/千葉1人/C大阪1人/清水1人/広島1人
●過去所属 神戸4人/市原4人/V川崎・東京V3人/名古屋3人/磐田2人/柏2人/鹿島1人/FC東京1人/横浜M1人/京都1人/広島1人/G大阪1人/札幌1人/浦和1人/平塚1人/C大阪1人/仙台1人
●計 FC東京5人/市原・千葉5人/神戸4人/浦和3人/横浜M3人/V川崎・東京V3人/名古屋3人/川崎2人/C大阪2人/広島2人/磐田2人/柏2人/甲府1人/大分1人/新潟1人/清水1人/鹿島1人/G大阪1人/京都1人/札幌1人/湘南1人/仙台1人/大宮・福岡0
●J2経験者4人(箕輪・今野・茂庭・寿人) ●JFL経験者2人(海本・土肥) ●移籍未経験者3人(千葉・浦和・清水各1人)
なんということでしょう(ビフォーアフター風に)。今年W杯本大会に出られそうな選手の名前がチラホラと見受けられます。そしてキーパーからディフェンスラインへ、さらにミッドフィールドからフォワードへと、まるでグラデーションのように年齢が若くなってます。守備は年をとっても務まるけど攻撃は若いうち、そんな感じです。移籍未経験者はやっぱりというか、この4種類のベストイレブンで最少。
チームとしてはFC東京、ジェフ、過去のヴィッセルなんかがやっぱり目立ちますが、それよりも注目したいのは、J1経験があるチームの中ではまったく名前が登場しないアルディージャとアビスパ。J2生活の長かったアビスパはしかたないにしても、若手が育成できていない一方でベテランには平均以上の年俸を与えるアルディージャって、いったい何なんでしょう。
これからベストイレブン
●05シーズン開幕時点でA代表出場歴がない29歳以下の選手を、年俸が高い順に並べる。つまり“年俸が高い”=“A代表に近い”と考えたもの。
早く言えば、これからA代表出場できそうな選手。
同ポジションで同額の選手がいる場合は、年齢が若い、年代別代表歴や個人タイトルがあるなど、A代表での活躍を期待できるほうを優先。
GK 榎本達也(横浜M) 27歳 3、500万
ユース代表/ナビスコ杯01MVPDF 新井場徹(G大阪→鹿島) 27歳 5、000万
Jr.ユース代表/ユース代表田中マルクス闘莉王(広島→水戸→浦和) 25歳 4、600万
五輪予選・本戦/04,05ベストイレブン山口智(市原→G大阪) 28歳 4、000万
ユース代表/五輪予選服部公太(広島) 29歳 3、700万
ユース代表手島和希(横浜フリューゲルス→京都→G大阪) 27歳 3、500万
ユース代表/五輪予選MF 二川孝広(G大阪) 26歳 3、800万
田中隼磨(横浜M→東京V→横浜M) 24歳 3、500万
ユース代表鈴木啓太(浦和) 25歳 3、500万
ユース代表/五輪予選久永辰徳(福岡→横浜M→福岡→大宮) 29歳 3、500万
ユース代表FW 播戸竜二(G大阪→札幌→神戸→G大阪) 27歳 4、000万
ユース代表
控え GK 櫛野亮(千葉) 27歳 3、500万 ユース代表
DF 那須大亮(横浜M) 25歳 2、900万 ユース代表/五輪予選・本戦/03新人王
MF 佐藤勇人(千葉) 24歳 3、300万 ユース代表
森崎和幸(広島) 25歳 3、300万 ユース代表/五輪予選/00新人王
坂本将貴(千葉) 28歳 3、300万
鈴木慎吾(浦和→横河電機〈JFL〉→新潟→京都→新潟) 28歳 3、200万
FW 吉田孝行(横浜フリューゲルス→横浜M→大分→横浜M) 29歳 2、800万 Jr.ユース代表/ユース代表
●現所属 G大阪4人/横浜M4人/千葉3人/浦和2人/広島2人/鹿島1人/大宮1人/新潟1人
●過去所属 G大阪2人/京都2人/横浜M2人/横浜フリューゲルス2人/広島1人/水戸1人/市原1人/札幌1人/神戸1人/東京V1人/福岡1人/浦和1人/大分1人
●計 G大阪5人/横浜M5人/市原・千葉4人/浦和3人/広島3人/京都2人/横浜フリューゲルス2人/鹿島1人/水戸1人/札幌1人/神戸1人/大宮1人/福岡1人/新潟1人/大分1人/仙台・柏・FC東京・川崎・湘南・清水・磐田・C大阪0
●J2経験者9人(トゥーリオ・服部・手島・啓太・久永・播戸・森崎・慎吾・吉田) ●JFL経験者1人(慎吾) ●移籍未経験者9人(千葉3人/広島・横浜M各2人/G大阪・浦和各1人)
ガンバとマリノスに迫るジェフの健闘が驚き。勇人あたり呼んでくれねーかな。鈴木慎吾の名前が入ったのもうれしいです。
4種類のベストイレブンの中ではJ2経験者も移籍未経験者も最多。しかしその両方に当てはまるのは服部、森崎と啓太だけ。この3人に加え手島、久永、播戸、吉田は当時J2だったチームに、J1昇格を決めたシーズンに在籍していた。ジェフとかサンフレッチェとかマリノスとかの若手を育成してくれるチームにい続けるか、さもなくばJ2に移って出番を得るって選択も有効なのかも。
去年のこのリストからは、村井慎二と田中達也がめでたくA代表に初招集。しかし去年29歳だった3人は、揃ってそのまま「Aの下」へ。今年は誰がA代表デビューするのか? そして今年29歳の3人はそのまま「Aの下」入りしてしまうのか? A代表での服部って一度見てみたいんだけどな・・・
Aの下のベストイレブン
●逆に30歳以上でA代表出場歴がない高額選手。「これからベストイレブン」と合わせれば、A代表出場のない選手の高額ランキングになる。
同ポジションで同額の選手がいる場合は、「これから」と逆に年齢が高いほうを優先。
GK 佐藤洋平(鹿島→札幌→磐田) 34歳 2、800万
DF 土屋征夫(ノロエステ→インテルナシオナル・ベベドウロ→バフェットス〈以上ブラジル〉→V川崎→神戸→柏→大宮) 32歳 4、000万
奥野誠一郎(横浜フリューゲルス→大宮) 32歳 3、500万
藤山竜仁(FC東京) 33歳 3、300万
実好礼忠(G大阪) 34歳 3、000万
ユース代表MF 三浦文丈(横浜M→京都→磐田→FC東京) 36歳 3、500万
Jr.ユース代表/ユース代表/五輪予選内舘秀樹(浦和) MF 32歳 3、000万
佐藤由紀彦(清水→山形→FC東京→横浜M→清水) 30歳 3、000万
ユース代表/ナビスコ杯99ニューヒーロー賞大森征之(広島→鳥栖→名古屋) 30歳 3、000万
FW 桜井直人(浦和→東京V→大宮) 31歳 3、300万
川口信男(磐田→FC東京) 31歳 3、000万
ナビスコ杯98MVP
控え GK 松代直樹(G大阪) 32歳 2、500万
DF 金沢浄(磐田→FC東京) 30歳 3、000万
山西尊裕(磐田→清水) 30歳 3、000万 ユース代表
斎藤大輔(G大阪→C大阪→市原) 32歳 2、800万 Jr.ユース代表
MF 岡山哲也(名古屋→新潟) 33歳 2、500万
梅田高志(西濃運輸〈JFL〉→大分) 30歳 2、200万
FW 上野優作(福岡→広島→京都→新潟→広島) 33歳 2、300万 ユース代表
●現所属 FC東京4人/大宮3人/清水2人/G大阪2人/浦和1人/名古屋1人/磐田1人/千葉1人/新潟1人/広島1人/大分1人
●過去所属 磐田4人/V川崎・東京V2人/横浜M2人/京都2人/広島2人/神戸1人/柏1人/横浜フリューゲルス1人/浦和1人/清水1人/山形1人/FC東京1人/鳥栖1人/鹿島1人/札幌1人/G大阪1人/C大阪1人/名古屋1人/福岡1人/新潟1人
●計 FC東京5人/磐田5人/大宮3人/G大阪3人/清水2人/浦和2人/名古屋2人/広島2人/新潟2人/V川崎・東京V2人/横浜M2人/京都2人/千葉1人/大分1人/神戸1人/柏1人/横浜フリューゲルス1人/山形1人/鳥栖1人/鹿島1人/札幌1人/C大阪1人/福岡1人/仙台・川崎・湘南0
●J2経験者8人(洋平・奥野・藤山・内舘・由紀彦・大森・梅田・上野) ●JFL経験者5人(奥野・藤山・由紀彦・大森・梅田) ●移籍未経験者4人(G大阪2人/FC東京・浦和各1人)
あらま、ジュビロからFC東京へってのが3人も。他には現所属が3人もいるのに過去所属はゼロのアルディージャも目立ちます。JFL経験者は5人もいて、うち奥野、藤山、梅田はまだJFLにいたチームに加入してそのままJ2、J1へとチームとともに上がってきた。
今年もJリーグからJFLへ移籍した選手が約20名、その下の地域リーグへ移った選手も30名近く、その中には「おトク」の常連だった(つまりA代表経験がある)小島宏美もいる(ヴィッセル→FC岐阜〈東海リーグ〉)。今後、こういったチームをJ1にまで連れてくる“Jの下からの力持ち”は出てくるんだろうか。
今季30歳以上のJ1日本人選手は総数52人、うちキーパー11人、ディフェンダー15人、ミッドフィルダー16人、フォワード10人。やっぱ守備って寿命が長いみたいですね。